蔦温泉

ブナの原生林に囲まれた蔦温泉(つたおんせん)は、明治の文豪、大町桂月(おおまちけいげつ)がこよなく愛した一軒宿の温泉。板張りの湯船の底から源泉が湧出するという木造の浴室が名物。浴室は2ヶ所ありますがいずれも湯屋は青森ヒバを、湯船はブナを使っています。創業は、明治42年で、本館は大正7年築というレトロなもの。

明治の文豪、大町桂月の愛した温泉

久安の湯
泉響の湯

男女別の「泉響の湯」、男女が時間で入れ替え制の「久安の湯」という2つの風呂に日帰り入浴が可能。
泉質は硫酸塩泉で、リュウマチ、腰痛などに効能があります。

明治41年、大町桂月は、十和田湖から奥入瀬渓流沿いに歩いて蔦温泉に到達。
雑誌『太陽』に「奥羽一周記」と題する紀行文を発表し、十和田の名が有名に。

大正14年、大町桂月は蔦温泉に本籍を移し、6月10日、56歳の生涯を蔦温泉で閉じています。
辞世の句は、「極楽へ越(こ)ゆる峠の一休(ひとやす)み 蔦の出湯(いでゆ)に身をば清めて」。

昭和42年の東宝映画「乱れ雲」(監督:成瀬巳喜男、主演:加山雄三・司葉子)では、本館客室がロケに使われていますが、その客室は今も残されています。

西館3階の客室

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

蔦温泉
名称 蔦温泉/つたおんせん
所在地 青森県十和田市奥瀬蔦野湯
関連HP 蔦温泉公式ホームページ
電車・バスで JR青森駅から十和田湖行きバス「みずうみ号」で1時間44分、蔦温泉下車、徒歩5分
ドライブで 第二みちのく有料道路三沢十和田下田ICから約40km。東北自動車道青森ICから約47km
駐車場 70台/無料
問い合わせ 蔦温泉 TEL:0176-74-2311/FAX:0176-74-2244
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
赤沼(蔦の七沼)

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