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阿修羅の流れ

阿修羅の流れ

明治の文豪、大町桂月(おおまちけいげつ)が「幽渓の寂漠を破って壮観比なし」と記した奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)を代表する景観が阿修羅の流れ(あしゅらのながれ)。大町桂月はとくに阿修羅の流れ上流の「川千島」を奥入瀬渓流の4つの滝、御倉半島先端の千丈幕とともに「十和田湖三絶景」としています。

奥入瀬渓流でもっともダイナミックな激流

阿修羅の流れは、馬門橋(まかどばし/馬門岩バス停)上流に位置する景勝地で、躍動感あふれる水の流れが苔むした巨岩に激突し、渓谷屈指の男性的な景観を生み出しています。
奥入瀬渓流のポスターなどでよく見る光景がこの阿修羅の流れ。

上流部の瀬の中にある多数の島が「九十九島」(くじゅうくしま)と呼ばれています。
大町桂月が「川千島」と言い表したのは、現在の「九十九島」です。
上流の裸渡橋を渡れば支沢に雲井の滝が落ちていて、雲井の滝バス停があります。

写真撮影やスケッチにも人気の場所ですが、探勝は石ヶ戸(いしげど)駐車場から上流に向かって徒歩15分で馬門岩バス停。
さらに30分で阿修羅の流れを経て雲井の滝バス停。
子ノ口まではさらに徒歩1時間10分ほどかかるので、ドライブの場合は時間と体力と相談して、バスで石ヶ戸駐車場に戻ることになります。

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

阿修羅の流れ
名称 阿修羅の流れ/あしゅらのながれ
所在地 青森県十和田市奥瀬
関連HP 十和田市公式ホームページ
電車・バスで JR青森駅からJRバス十和田湖行き「みずうみ号」で2時間15分、馬門岩下車、徒歩10分
ドライブで 東北自動車道小坂ICから約46km
駐車場 なし
問い合わせ 十和田市観光協会 TEL:0176-24-3006
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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