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太宰治記念館「斜陽館」

斜陽館

『走れメロス』、『人間失格』、『斜陽』などで知られる作家・太宰治(だざいおさむ/本名:津島修治)は、青森県北津軽郡金木村(現・五所川原市)の出身。その生家が太宰治記念館「斜陽館」として保存、公開されています。太宰治の父で、大地主だった津島源右衛門(つしまげんえもん)が明治40年に建てた入母屋造りの豪邸。

太宰治の生家で『斜陽』の舞台がココ!

津島家は「金木の殿様」とも呼ばれていた名家で、太宰治の父・津島源右衛門は、衆議院議員、貴族院議員のほか、金木銀行を設立しその頭取、陸奥鉄道取締役、青森県農工銀行取締役を務めた名士です。

太宰治記念館「斜陽館」は、明治40年の築。
明治42年6月19日生まれの太宰治(津島家の6男)は、中学進学に伴い大正12年4月に青森県立弘前中学校に入学するまでこの家で暮らしています。
さらに昭和20年には戦況悪化に伴い妻子を連れてこの家に疎開しています。

建物は昭和25年に津島家が手放した後、近年まで旅館として使われていましたが平成10年に記念館となったもの。
近代和風住宅の代表例として国の重要文化財に指定されています。
館内は、太宰の誕生当時のままに復元し、調度なども当時の様子を再現。
一見すると和風建築ですが、内部には洋風の旧銀行店舗部分や階段室、応接間なども残されています。
米蔵に至るまで青森ヒバを使った贅沢な建物は必見です。

建築は旧弘前偕行社(現:弘前厚生学院記念館/国の重要文化財)、旧第五十九銀行本店本館(現:青森銀行記念館/国の重要文化財)など洋風建築を多く手がけた大工棟梁・堀江佐吉です。

太宰治記念館「斜陽館」
名称 太宰治記念館「斜陽館」/だざいおさむきねんかん「しゃようかん」
所在地 青森県五所川原市金木町朝日山412-1
関連HP 五所川原市公式ホームページ
電車・バスで 津軽鉄道金木駅から徒歩7分
ドライブで 東北自動車道浪岡ICから約26km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 太宰治記念館「斜陽館」TEL:0173-53-2020/FAX:173-53-2055
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

太宰治生誕祭|五所川原市

毎年6月19日13:00~15:00、青森県五所川原市の金木芦野公園の太宰治銅像前で『太宰治生誕祭』が行なわれます。太宰治(本名:津島修治)は、明治42年6月19日に青森県北津軽郡金木村(現・五所川原市)に生誕。昭和23年、玉川上水へ入水自

芦野公園(芦野池沼群県立自然公園)

太宰治の生誕地として知られる青森県五所川原市金木町と中泊町にある自然公園。中泊町の大沢内溜池と五所川原市の藤枝溜池一帯の612haが公園に指定されています。藤枝溜池(芦野湖)を中心に2200本の桜と1800本の老松が湖畔に茂る80haが芦野

旧弘前市立図書館

青森県弘前市にあるレトロな洋館が旧弘前市立図書館。明治39年3月に斎藤主(さいとうつかさ)、堀江佐吉(ほりえさきち)ら篤志家5人が東奥義塾高校の敷地内(現在の追手門広場付近)に建てた洋館で、平成2年に市制施行百周年を記念して現在地に移築復元

旧弘前偕行社(弘前厚生学院記念館)

青森県弘前市にある国の重要文化財に指定される歴史的建造物が旧弘前偕行社(きゅうひろさきかいこうしゃ)。明治40年、陸軍第八師団の弘前新設に伴い、将校たちの社交場として建てられたもの。ルネサンス風の意匠を基調とした木造平屋建ての洋館で、現在は

青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)

青森県弘前市にある国の重要文化財に指定されるレトロな銀行建築が青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)。青森県で最初の銀行、第五十九銀行の本店として明治37年に建築。設計・施工は旧弘前市立図書館、斜陽館などと同じ、津軽に名建築を残す大工棟梁

津軽鉄道

津軽五所川原駅(青森県五所川原市)と津軽中里駅(北津軽郡中泊町)を結ぶ全長20.7kmのローカル鉄道が津軽鉄道。昭和5年7月15日に五所川原駅(現・津軽五所川原駅)〜金木駅間(12.8km)が開業、11月13日に全線が開業しています。12月

 

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