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旧弘前市立図書館

旧弘前市立図書館

青森県弘前市にあるレトロな洋館が旧弘前市立図書館。明治39年3月に斎藤主(さいとうつかさ)、堀江佐吉(ほりえさきち)ら篤志家5人が東奥義塾高校の敷地内(現在の追手門広場付近)に建てた洋館で、平成2年に市制施行百周年を記念して現在地に移築復元されています。青森県の重宝に指定。

八角形の双塔のドームが印象的

建設当時の正式名称は「日露戦捷記念弘前市立図書館」で設計は堀江佐吉。
昭和6年まで弘前市立図書館として使われ、その後、富野町に移築され、下宿、喫茶店として活用されていました。
ルネサンス風の意匠を基調とした木造3階建てで、窓が多いのは図書館として明るさを追求したため。
1階は、旧市立図書館の形態を復元し、当時の関係資料を展示。
2階には、地方出版物や同人誌の紹介コーナーがあります。

大工棟梁・堀江佐吉と測量技師・斎藤主

堀江佐吉は北海道で開拓使の建築に携わり洋風建築を学んだという大工棟梁で、明治29年に弘前に新設された陸軍第8師団の建設工事を手がけています。
青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館/国の重要文化財)、弘前厚生学院記念館(旧弘前偕行社/国の重要文化財)、旧津島家住宅(太宰治記念館 「斜陽館」/五所川原市/国の重要文化財)も堀江佐吉の建築。

斎藤主は、矢立峠のトンネル工事などを担当した測量技師でしたが、明治35年に独立して土木建築請負業を始め、弘前駅の新築、日露戦争の軍需景気で富を築きました。
白神山地・暗門の滝への道路を付け、観光開発に乗り出したのも斎藤主です。

旧弘前市立図書館
名称 旧弘前市立図書館/きゅうひろさきしりつとしょかん
所在地 青森県弘前市下白銀町2-1(追手門広場内)
関連HP 弘前市公式ホームページ
電車・バスで JR弘前駅から弘南バス市役所方面行きで15分、市役所公園入口下車、すぐ
ドライブで 東北自動車道大鰐弘前ICから約11km
駐車場 弘前市立観光館駐車場(100台/1時間まで無料、以降有料)、弘前文化センター駐車場(110台/1時間まで無料、以降有料)もあり
問い合わせ 弘前市文化財課 TEL:0172-82-1642
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

太宰治記念館「斜陽館」

『走れメロス』、『人間失格』、『斜陽』などで知られる作家・太宰治(だざいおさむ/本名:津島修治)は、青森県北津軽郡金木村(現・五所川原市)の出身。その生家が太宰治記念館「斜陽館」として保存、公開されています。太宰治の父で、大地主だった津島源

旧弘前偕行社(弘前厚生学院記念館)

青森県弘前市にある国の重要文化財に指定される歴史的建造物が旧弘前偕行社(きゅうひろさきかいこうしゃ)。明治40年、陸軍第八師団の弘前新設に伴い、将校たちの社交場として建てられたもの。ルネサンス風の意匠を基調とした木造平屋建ての洋館で、現在は

旧東奥義塾外人教師館

青森県弘前市にあるレトロな洋館が旧東奥義塾外人教師館。明治36年に弘前市東奥義塾(現・東奥義塾高等学校)に招聘されていた英語教師の宿舎として建設された洋館。昭和62年に弘前市に寄贈され一般公開されています。青森県の重宝。隣接して旧弘前市立図

青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)

青森県弘前市にある国の重要文化財に指定されるレトロな銀行建築が青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)。青森県で最初の銀行、第五十九銀行の本店として明治37年に建築。設計・施工は旧弘前市立図書館、斜陽館などと同じ、津軽に名建築を残す大工棟梁

 

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