福島と米沢を結ぶ荷馬車が通れる幹線道路(旧国道13号)として日本初という長大な栗子隧道(876m)、そして二ツ小屋隧道を貫き、明治14年に開通したのが万世大路(ばんせいたいろ)。福島側の二ツ小屋隧道は、厳冬期になると湧水が結氷し、トンネル内に巨大氷柱が誕生します。
明治14年開通の「万世大路」(廃道)途中にある奇観

栗子峠を越える新道の開発は明治7年、福島県に建議。
明治9年8月、初代山形県令に就任した三島通庸(みしまみちつね=土木県令として有名)は、山形県の振興を目的に米沢から福島に抜ける道路建設を計画、福島県令・山吉盛典(やまよしもりすけ=元・米沢藩士)と協議の上、道路開削が始まります。
米沢側が刈安新道、福島側が中野新道として明治天皇の東北巡幸にあわせて完成しますが、明治天皇から「万世の長きにわたり愛される道」として万世大路と命名されています。
昭和41年、現在の国道13号が開通するまでは山形の物流を支えた幹線道路でした。
文化庁の「歴史の道百選」、さらには土木学会選奨土木遺産、経済産業省の近代化産業遺産にも選定されています。
現在、栗子隧道は大崩落で通行ができない状態で、二ツ小屋隧道も劣化が進行していますが、地元のボランティアが草刈りなどを行ない、「廃道好きの聖地」ともなっています。
二ツ小屋隧道の氷柱を見学の場合は、駐車場がないのでタクシーの利用が必要となります(国道13号の路側に駐車すると除雪作業の妨げとなるほか、事故を誘発します)。
しかも、ヘルメット、登山靴、スノーシュー、アイゼンなど本格的な装備が望まれます。

| 廃道のトンネルに巨大氷柱が! 二ツ小屋隧道(福島市) | |
| 名称 | 二ツ小屋隧道/ふたつごやずいどう |
| 所在地 | 福島県福島市飯坂町中野二ツ小屋 1 |
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