和歌山県串本町の潮岬は、台風の到来時にテレビで中継されることも多く、本州の最南端とPRして認知度も高い傾向にあります。それに対して、本州最西端の地に関しては、「たぶん、山口県、そして下関あたり・・・」と推測できるのですが、具体的にどこなのかを知っている人は少ないはず。
本州最後の日没を眺めるためにも毘沙ノ鼻へ!
本州最西端は、山口県下関市吉母地区の毘沙ノ鼻 ( びしゃのはな ) 。
まだまだ無名の存在ですが、展望広場は日本海(響灘)に沈む夕日を眺める絶景スポットになっていて、夕日ファンは「本州最後の日没」を眺めようと、数多く訪れています。
厳密な意味での最西端は、岩礁地帯で、下関市の最終処分場である下関市環境部吉母管理場の敷地内で、波にさらわれたり海に転落する危険があるため、立ち入ることはできません。
岬の高台に駐車場や展望広場(8:00〜日没のみ入場可能)が整備されているので、ドライブで立ち寄るにも絶好です。
「長門なる 沖つ借島 奥まへて 我が思ふ君は 千年にもがも」(長門にある沖合の借島が沖遠いように、心の奧ふかくお慕いするあなたは千歳も無事でいてほしい)という巨曽倍朝臣津島(こそべのあそみつしま)の万葉歌碑が立っていますが、「沖つ借島」は、毘沙ノ鼻の沖合にある蓋井島(ふたおいじま)のことで、古くから九州や大陸方面との交流があった島。
有人島で、吉見漁港から定期船「蓋井丸」が1日2~3往復運航されています(島内では民宿も営業)。
本州最西端の地が、まだまだ無名の存在であることを、当然下関市も認識し、「本州の最西端に位置する山口県下関市」を目下、積極的にPR。
「本州最西端到達証明書」を下関駅観光案内所、新下関駅観光案内所、観光情報発信ターミナル(関門トンネル人道口そば/下関市みもすそ川町)、下関観光コンベンション協会(下関市豊前田町3-3-1 峡メッセ下関2階)で発行してくれます。
「本州四端踏破ラリー」(2004年4月スタート)の踏破者は2024年秋でまもなく5000人に達する見込みとのこと(年間の踏破者数は200人〜300人程度です)。
「本州四端のまち」(西端・下関市、東端・宮古市、北端・大間町、南端・串本町)と連携し、本州四端(東西南北の端)すべて訪れた踏破者に本州四端各市町の首長直筆サイン入りの本州四端踏破証明書と本州四端オリジナル記念品を発行しています。
意外に知らない! 本州最西端の地 | |
所在地 | 山口県下関市吉母御崎 |
場所 | 毘沙ノ鼻(本州最西端の地) |
電車・バスで | 山口宇部空港からバスで1時間15分 |
ドライブで | 中国自動車道下関ICから約21km |
駐車場 | 30台/無料 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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