茂侶神社

茂侶神社

千葉県流山市にある平安時代編纂の『延喜式神名帳』に「下総国葛飾郡茂呂神社」と記される古社(松戸市と船橋市の茂呂神社だという説も)が茂侶神社(もろじんじゃ)。茂侶神社の茂侶は、大和三山の三輪山の旧名・御諸山(みもろやま)に由来し、古代に大和朝廷とのつながりが推測される地。

大和朝廷との関係も推測できる古社

赤城山から洪水によって流されてきたという伝承の丘が、地名の由来という流山。
流山の地に進出した下毛野氏(しもつけのうじ=現在の宇都宮を拠点に栃木県の南西部を支配)が、故郷の三輪山に似たその丘陵の景観からその始祖である豊城入彦命(とよきいりびこのみこと)を祀ったのが茂侶神社の始まりと伝えられています。
鎮座する台地も三輪山(三輪野山散策の森として整備)で、古くは三輪神社とも称していたのです。
祭神も三輪山を御神体とする大神神社(おおみわじんじゃ/奈良県桜井市三輪)と同じ、大物主大神 (おおものぬしのおおかみ、倭大物主櫛甕玉命)。

慶長3年(1598年)の江戸川開削で神域は分断され、今でこそ千葉県道5号(松戸野田線)の東に社地が残されるのみとなっていますが、旧社地は江戸川の西岸まで広がっていました。
神社を管理する江戸時代までの神宮寺は、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈、廃寺となっていますが、境内に青面金剛(しょうめんこんごう)などの石搭群があるのはその名残り。

1月8日に齋行される『ヂンガラ餅行事』(流山市の無形民俗文化財に指定)は鏡餅を神前に供えた後に氏子が引きちぎりあうもので奇祭として有名。

茂侶神社
名称 茂侶神社/もろじんじゃ
所在地 千葉県流山市三輪野山619
電車・バスで 総武流山電鉄流山駅から徒歩23分。または東武野田線初石駅から徒歩26分
ドライブで 常磐自動車道流山ICから約2.5km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 流山市商工課 TEL:04-7150-6085
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
茂侶神社『ヂンガラ餅行事』

茂侶神社『ヂンガラ餅行事』|流山市

1月第2日曜13:00〜、千葉県流山市の茂侶神社(もろじんじゃ)で『ヂンガラ餅行事』が齋行されます。茂侶神社の御歩射(おびしゃ)の時の餅取り行事。「8づくし」がモットーのこの祭りは、8升の神酒と8升の餅と8種類の具の煮物を神前に供えます。社

 

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