サイトアイコン ニッポン旅マガジン

東京のクールゾーンを探せ! (1)東京23区内の滝で涼む

東京23区内にはかつて多くの滝がありました。東京23区は、荒川と多摩川に挟まれた武蔵野台地と河川・海側の低地とで形成され、浸食によって渓谷ができています。この武蔵野台地のへり(崖線)には湧水もあって、都市化が進む以前には多くの滝が懸かっていました。今回は涼を求めて、この滝を訪ねます。23区内で滝探勝!なのです。

名主の滝(男滝)で涼む!

アクセス:JR京浜東北線・東京メトロ南北線王子駅から徒歩10分

清冽な水が流れ落ちる名主の滝(男滝)

東京でもっとも滝があったのが北区の王子界隈です。
江戸時代には「王子七滝」といわれる7つの滝が懸かっていました。
王子瀑布群ともいえるのは、本郷台地(武蔵野台地)のへり(崖線)に湧水などの滝が懸かっていたのです。
このうち、現存するのが名主の滝公園の男滝。
初代・歌川広重が『絵本江戸土産』にこの滝を描いています。

現在は地下水を汲み上げているのですが、夏はかなりのクールゾーン!

近くには江戸時代には「王子七滝」のうちのいくつかが懸かった音無川渓谷(旧石神井川)もありますが、飛鳥山公園の下に2本のトンネルを掘り、石神井川流路のショートカットが行なわれたため、往時の渓谷の雰囲気は人工的な流路「音無親水公園」となっています。

それでもファミリーならこの親水公園で涼むことも可能です。

名主の滝

2022年4月9日

音無親水公園

2022年4月9日

名主の滝公園

2018年7月11日

等々力渓谷&不動の滝で涼む!

アクセス:東急大井町線等々力駅から徒歩5分

夏もひんやり、水遊びもできる等々力渓谷

「23区唯一の渓谷」というのが世田谷区の等々力渓谷(とどろきけいこく)。
自然渓流が等々力渓谷公園として整備され、渓流に沿って遊歩道が続いています。
渋谷から20分ほどでこの自然というのがたまらない魅力。

渓谷を形成する谷沢川(やざわがわ)は、東京を流れる一級河川です。
渓谷沿いに修験者の行場として知られた等々力不動尊があり、境内には滝に打たれる行場(ぎょうば)でもある不動の滝が現存。

修験者が行(ぎょう)をするのですから、凛とした空気が流れるパワースポット。
夏でも冷涼な空気が漂っています。

ちなみに等々力という地名も、この滝の音が轟(とどろ)いたからという説が有力です。

等々力不動尊

2018年7月4日

等々力渓谷

2018年7月4日

 

掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

東京のクールゾーンを探せ! (2)奥多摩の鍾乳洞で涼む

「東京の屋根」とも称される奥多摩ですが、各地にレンズ状に石灰岩(カルスト)があり、実に50以上の鍾乳洞があるのだとか。そのなかで、観光的に入洞できるのは3ヶ所。洞内気温は15度を上回ることがないというクールゾーンなので、なるべくゆっくり、じ

東京のクールゾーンを探せ! (3)ケーブルカーで涼しい山上へ!

東京都内で、ケーブルカーを使って山上に登ることができるのは、高尾山(599.3m)と御岳山(みたけさん/929m)。標高から換算すると高尾山で4度弱、御岳山で6度弱しか涼しくありませんが、霊山ゆえに森に囲まれ、「天然のエアコン」効果でさらに

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了