国内線の非常口前の席は、広くてお得!? 座ることのできる条件とは!?

一般に国際線では非常口前の席は割高な料金設定がされています。それは非常口前の席は広いから。国内線ではLCCを含めて、飛行時間が短いということもあって非常口前の席でも追加料金が不要。中には足元の広さが1.5倍(スターフライヤー)という場合も。座ることのできる条件をクリアできれば、予約もOKです。

なかには足元の広さ1.5倍という場合も!

「非常口前に座りますか?」というアンケート調査では、8割ほどの人が、避けていると答えています。
これは「国際線が有料で追加料金を払いたくない」、「国内線ならフライト時間が短いため狭くても我慢できる」、「条件があって面倒」などが主な理由。

せっかく、広いスペースを確保できるのになぜか積極的には選ばないという傾向があるようなのです。

ボーイング738でいえば15列目の非常口前の席は、ANA・国際線でいえばプレミアムエコノミークラスくらいの広さはあるので(リクライニングも可能)、かなりお得な席といえるのです。

デメリットは、緊急避難ルートを確保するために、足元や膝の上に手荷物を置くことはできないこと(手荷物はすべて収納棚に収納)、緊急時の援助を行なわないといけないことくらいです。

大手航空会社では、売り出し開始時には、正規料金などチケット価格(=購入クラス)が高い人、航空会社の会員ステータスが高い人向けに販売されるケースが多いことからも、非常口前がお得な席だと認識していることは明らかです(加えて、飛行機利用の慣れている人向けと考えています)。」

ただしこうした「ブロック」も搭乗日の前日や2日前には解除されることが多いので、空港などで座席の変更が可能であれば、非常口前にすることもできます。

またオフシーズンなどで、混雑していない便であれば、早割などでも非常口前を確保できることがあります。

実は、航空会社は非常口座席に援助の同意をする人が着席していることで、緊急時により一層速やかな緊急脱出が可能になると考えているのです。

LCCでも、スターフライヤーの国内線では、非常口座席は足元の広さが他の座席の1.5倍ほどと広くなっています(ただしリクライニングできません)。
というわけで、国内線なら、予約時に空いているなら、非常口座席の確保も、快適な空の旅につながる裏技のひとつといえるのです。

さてさて非常口前に座ることのできる条件ですが、大前提として、非常口座席の注意事項説明を守ることができる人という点が重要です。
いざという時に客室乗務員の指示に従って援助活動ができる人のみ、着席が許されるというわけなのです(席に着席すると、法令に従い客室乗務員か必ず注意点の説明があります)。

予約時には元気でしたが、搭乗時に体力面・健康面上の理由で迅速な援助ができない場合には、係員に申告をして非常口座席以外の座席へ移ることになります。
それほど条件が厳しいのは、万が一という時に、緊急脱出のスピードこそが、生存率を高める手段だからです。

非常口座席を利用できる条件

  • 満15歳以上の人(国土交通省「運航規程審査要領細則」による)
  • 搭乗に際して付き添いや係員の手伝いを必要としない人
  • 航空機ドアの開閉など、緊急脱出の援助を実施することができる人
  • 脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他の乗客に口頭で伝えられる人
  • 日本語また英語で会話ができる人
  • 緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない人
  • 満8歳未満の子供を連れていない人(国際線では満12歳未満)
  • 緊急脱出の援助を実施することに同意する人

実際の非常時の援助とは何をすればいい!?

  • 客室乗務員が非常口を完全に開放するまでの間、他のお客様を制止すること
  • 室乗務員の指示に従い、機外が安全であることを確認して、非常口ドアを操作し開放すること
  • 脱出スライドが膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること
  • 脱出スライドまたは脱出口下において後から脱出する他の乗客を援助すること
  • 速やかに機体から遠くへ離れて避難するよう声をかけること
国内線の非常口前の席は、広くてお得!? 座ることのできる条件とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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