JR東日本は、2026年3月14日(土)に運賃改定を実施。改定というものの、実質的には値上げで、「電車特定区間・山手線内」の運賃区分を「幹線」に統合するため、電車特定区間は10.4%、山手線内は16.4%の値上げと説明されています。ところが、3割近い大幅な値上げとなるのが私鉄との競合区間で、地元でも大きな話題になっています。
私鉄との競合区間に設定の特定区間の廃止で、大幅増に!

JR東日本が国土交通省に運賃改定の申請を行なったのが2024年12月6日。
12月10日には市民から横須賀市にこんな声が寄せられています。
「電車特定区間および横須賀線横須賀市内各駅~品川・横浜の特定区間廃止により、品川~衣笠駅の高校生通学定期は29.8%、通勤定期26.7%、ICカード運賃25.5%と理不尽とも言える改定率となりうる結果となりました」
電車特定区間とは、JRの旅客営業規則第78条第2項に規定する区間で、幹線区間よりも割安な対キロ賃率を適用するものと規定されています。
つまり国鉄時代の国電が走った「国電区間」がルーツで、分割民営化後に「電車特定区間」としてJR東日本、JR西日本が設定しています。
JR東日本は「東京附近」、「東京山手線内」の運賃区分を2026年3月14日に廃止し、「幹線」へ統合することで、電車特定区間は10.4%、山手線内は16.4%の値上げが生まれることになります。
関西では私鉄との競合もあるため、JR西日本は当面は「電車特定区間」を存続の予定かと推測されます。
横須賀線に関しては、京浜急行線との競合があるため、横須賀線横須賀市内各駅~品川・横浜が特定区間になっていますが、この特定区間の扱いも品川〜横浜の完全競合線区を除いて廃止ということになっています。
たとえば品川〜横須賀は830円(IC運賃824円)が1040円(IC運賃1034円)と25.3%アップ、品川〜久里浜が950円(IC運賃945円)が1230円(IC運賃1221円)29.5%とほぼ3割増しとなる計算です。
同様に京王線との競合である中央線も新宿〜八王子は特定運賃を継続しますが、中野〜八王子は廃止となり現行500円が620円と24%もアップします。
東急東横線との競合となる渋谷〜桜木町も特定運賃が廃止され、490円が620円と26.5%増。
京成と競合する上野〜成田も廃止で940円から1230円と、なんと30.9%もアップするのです。
| 【悲報】JR東日本運賃値上げで、品川〜久里浜、上野〜成田が3割の大幅アップ! | |
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