日本三大民謡とは!?

日本三大民謡と称されるのは、一般に北海道檜山郡江差町の『江差追分』、茨城県・三浜地方(さんぴんちほう=ひたちなか市、東茨城郡大洗町)の『磯節』、そして岐阜県郡上市(ぐじょうし)の『郡上節』です。それぞれルーツを異にしながら、今も歌い継がれています。

江差追分|北海道

波の音とも風の音ともつかない哀切と凄絶の織りなした生命の唄

場所:北海道檜山郡江差町
ルーツ:中山道と北国街道の分岐点、信濃国・追分宿(長野県北佐久郡軽井沢町追分)の馬子唄(まごうた)が北前船の船頭たちによって江差に伝えられたものというのが通説
明治41年に「本唄を生命とする」など、正調江差追分としての骨子が定められています
大会:昭和38年以降、『江差追分全国大会』を開催
文化財指定:北海道の無形民俗文化財、「姥神大神宮渡御祭と江差追分」として、北海道遺産に選定

【江差追分会】第60回江差追分全国大会 優勝

磯節|茨城県

三味線の伴奏がついた座敷唄として花柳界で唄われ、格調高い民謡に発展

場所:茨城県ひたちなか市、東茨城郡大洗町
ルーツ:起源は定かでありませんが、櫓を漕ぐ際の労働歌として歌われたものが元唄
江戸時代後期・安政年間(1855年〜1860年)には、すでに漁師たちの間で唄われていました
明治時代に港町として繁栄した那珂湊で座敷唄として発展
大会:『磯節全国大会』を開催
文化財指定:大洗遺産に認定

日本三大民謡~磯節~ プロモーションムービー

郡上節|岐阜県

場所:岐阜県郡上市
ルーツ:盂蘭盆に唄われる盆踊り唄で、郡上音頭とも呼ばれ、歌に合わせて夜通し踊る『郡上踊り』で有名です
郡上城主が民心融和の為に奨励したものが始まりとされ、そのルーツは『伊勢音頭』が伊勢参りの人たちなどによって流行唄として郡上へもたらされたとも、飛騨の『臼引き唄』ともいわれています
『郡上踊り』は、寛永年間( 1624年〜1644年)、郡上藩初代藩主・遠藤慶隆(えんどうよしたか)が士農工商の融和を図るために催したと伝えられています
大会:とくになし
文化財指定:『郡上踊り』は国の重要無形民俗文化財に指定

【岐阜県郡上市】郡上おどり 歌詞入り「春駒」ノーカット版
日本三大民謡とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ