水天宮

全国にある水天宮(すいてんぐう)の総本社が久留米にある水天宮。社伝によれば1190(建久元)年、千歳川(現・筑後川)のほとりの鷺野ケ原(さぎのがはら)に高倉平中宮(建礼門院・平徳子)に仕えていた官女・按察使局伊勢(あぜちのつぼねいせ)が壇ノ浦の戦いから逃れて創建したという古社です。

平家ゆかりの全国水天宮の総本宮

『吾妻鏡』(鎌倉時代に成立した歴史書)には按察使局伊勢が安徳天皇を抱いて入水したと記されていますが、源氏に捕縛され、鷺野ケ原に移住したと推測されます。
伊勢は剃髪して名を千代と改め、平家一門の菩提を弔い、村人に加持祈祷(かじきとう=当時は神仏混淆)を行なったために尼御前神社と呼ばれていました。

その後、戦火を避けて各地に移りますが、1650(慶安3)年に久留米第2代藩主・有馬忠頼が社地と社殿を寄進し、現在地に遷座しています。

祭神は天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、平家一門の安徳天皇、高倉平中宮、二位の尼(清盛の正室・平時子)。
創建の按察使局伊勢は境内社の千代松神社に祀られています。

古くから農業や漁業、航海業者の間で信仰があつく、加えて子供の守護、安産の神、あるいは病難や火災などの除災招福に霊験あらたかとされてきました。
とくに安産信仰は今も有名で、安産祈願が行なわれるほか、安産錦御守、御子守帯(みすずおび)などが授与されています。
妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日を目安に安産を願って帯を巻く「帯祝い」など、安産祈祷(昇殿参拝)は、8:00~15:30(戌の日は16:00まで)受付。
戌の日は混雑回避から妊婦(または代理人)1名のみの参拝となっているのでご注意を。

縁日(月次祭=つきなみさい)は1日、5日、15日。
12日に一度の戌の日は安産祈願で大いに賑わいます。
また、巳の日(みのひ)には寳生辨財天の神使である巳にちなんで、社殿の扉が開かれ、神像を拝観できます。

水天宮のおもな行事

5月5日の『例大祭』

1月5日/初水天宮=江戸の久留米藩有馬家上屋敷内に祀られていた水天宮は、毎月5日のみ参拝が可能で、年始めの縁日であるこの日は大いに賑わいをみせました。
2月3日/節分祭=「鬼は外、福は内」の掛け声とともに、除災招福の願いも込めて豆まきを行ないます。
3月下旬の土・日曜/水天宮恋ものがたり ライトアップコンサート・灯明まつり=2日間にわたり、本殿のライトアップ、参道の灯明アート、農産物販売、バザー、コンサートなどを実施。市内の和菓子店では関連する和菓子も販売。
5月5日/例大祭=水天宮に縁のある「5」という数字が重なる日。水天宮でもっとも重要な祭礼です。
5月第2巳の日/寳生辨財天例祭=学業、芸能、財福の神徳がある寳生辨財天の例祭です。
6月30日/夏越の大祓=半年間のうち、知らず知らず積み重なった罪と穢(けがれ)を払います。
12月5日/納めの水天宮=江戸の藩邸内の水天宮に参拝できる納めの日だったことから、納めの水天宮と呼ばれるように。1年間で最後のご縁日となりますので、来る1年の多幸を祈願しましょう。
12月31日/年越の大祓=半年間のうち、知らず知らず積み重なった罪と穢(けがれ)を払います。

水天宮恋ものがたり

久留米藩邸がルーツの江戸・大坂の水天宮
東京水天宮は、1818(文政元)年、第9代藩主・有馬頼徳が久留米藩江戸屋敷に分霊を勧請して創建。
1797(寛政9)年には久留米藩大坂蔵屋敷内にも分霊が勧請されていますが、大阪市北区曽根崎の露天神社(つゆのてんじんじゃ)の境内社として現存しています。
 

水天宮 DATA

名称 水天宮/すいてんぐう
Suitengu Shrine,Kurume
所在地 福岡県久留米市瀬下町265-1
関連HP 水天宮公式ホームページ
電車・バスで JR久留米駅から徒歩10分
ドライブで 九州自動車道久留米ICから約6.4km
駐車場 20台/無料
問い合わせ TEL:0942-32-3207/FAX:0942-32-3171
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

水天宮

2016.12.31

湯も水も火の見も有馬の名が高し

2016.12.29

情け有馬の水天宮

2016.12.29

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

関連記事

よく読まれている記事

ABOUTこの記事をかいた人。

プレスマンユニオン編集部

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

こちらもどうぞ