福岡県北東部、北九州市、行橋市、香春町、苅田町、みやこ町にまたがり、標高370~710m、南北6km、東西2kmにわたる、カルスト台地が平尾台。草原の間に白い石灰石が点在し、草原に遊ぶ羊の群れを思わせる「ピナクル」、すり鉢状の窪地「ドリーネ」、地下水によって石灰石が溶けた石灰洞などがあり、国の天然記念物に指定。
「日本三大カルスト」に数えられる台地では羊群原やドリーネに注目!
秋吉台(山口県)、四国カルスト(愛媛県・高知県)と並び、「日本三大カルスト」とも呼ばれています。
北端の貫山(ぬきさん/712m)が最高点で、貫山への登山コースは、平尾台の茶ヶ床園地から中峠経由ルート(登り1時間30分)と、吹上峠から大平山経由のルート(2時間)があります。
平尾台の自然を満喫するなら、2つを組み合わせた以下で紹介の3時間40分コースがおすすめです。
羊群原(ようぐんばる)などを眺めるためには歩くのがいちばん。
見晴台やカルスト地形の自然を解説する「平尾台自然観察センター」にまずは寄り道して、予備知識をインプットするのが賢明です。
地形模型もあって全体のイメージを把握することができます。
時間がない場合にはプラスして、茶ヶ床園地(ちゃがとこえんち)でお茶を濁すのがおすすめです。
少しでも時間がある場合には、「平尾台自然観察センター」と茶ヶ床園地を結ぶ遊歩道を歩くのがいいでしょう。
平尾台の地下には200を超えるの鍾乳洞がありますが、千仏鍾乳洞、牝鹿洞、目白洞など3つの観光鍾乳洞が公開されています(鍾乳洞に付いても「平尾台自然観察センター」で解説されています)。
台地の一角には、「平尾台自然の郷」もあり、園内はビレッジゾーンと広場ゾーンに分かれていいます。
ヴィレンジゾーンには平尾台特有の植物を集めた「野草園」をはじめ、羊群原を望む「羊望台」、凹地であるドリーネを眺める「ドリーネデッキ」、そば打ちや陶芸など多彩な体験ができる「工房」、レストランやショップなどを完備。
広場ゾーンにはアスレチック感覚の「ゆ〜遊広場」やのびのび広場、ブルーベリーを栽培し、収穫体験も楽しめる「高原果樹園」などがあります。
道路沿いも自然観察におすすめのスポットになっています。
平尾台では景観維持や害虫駆除、林野火災の防止のため、厳冬の2月頃、『平尾台野焼き』が行なわれています。
観覧は平尾台自然の郷内でのみ可能。
吹上峠駐車場を起点に平尾台を楽しむ3時間40分コース
吹上峠駐車場〜(1.3km/徒歩30分)〜大平山〜(0.4km/徒歩10分)〜大穴・小穴〜(2.1km/徒歩40分)〜四方台〜(0.9km/徒歩20分)〜貫山〜(0.9km/徒歩20分)〜四方台〜(1.1km/徒歩20分)〜中峠〜(0.8km/徒歩20分)〜茶屋ヶ床園地〜(3km/徒歩1時間)〜吹上峠駐車場
注/平尾台のハイキングは、日差しを遮るものがないため、春や秋が最適で、夏は不向きです。
平尾台 | |
名称 | 平尾台/ひらおだい |
所在地 | 福岡県北九州市小倉南区新道寺 |
関連HP | 北九州市観光情報サイト |
電車・バスで | JR石原町駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 九州自動車道小倉南ICから約12km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 平尾台自然観察センター TEL:093-453-3737 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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