日向神峡・ハート岩

ハート岩

福岡県八女市矢部村、日向神ダム(ひゅうがみだむ)に流れ出る日向神峡日向神川)にある巨大なハート形の岩が、ハート岩。渓谷沿いにはハート岩キャンプ場も整備され、近年では、撮影スポット、パワースポットとしても注目されています。縦220m、横180mの巨岩で、国内のハート岩では最大級です。

マグマの貫入がもたらした奇観で、ハート岩はマグマの塊

ハート岩
展望スポットの蹴洞橋

日向神峡には、ハート岩のほか、日向の神が神馬に乗ってこの地で遊んだ際、愛馬が蹴って穴を開けたという蹴洞岩(けほぎいわ)もあります。
ハート岩はもともと「正面岩」と称されていた大岩壁で、近年、この岩がハート形であることが認知され、地元ではハート岩としてPRを開始。
ハート岩の右側には八女津媛が天に昇っている姿の岩、左側にはLOVEのLの文字の岩も隠されている(発見されている)とのことで、少し無理矢理感もありますが、パワースポットとして注目されています。

日向神ダムのダム湖である日向神湖からも眺められる巨大なハート岩ですが、展望スポットの蹴洞橋(けほぎばし)には、「幸せの鐘」も設置され、ハート岩を眺めながら鐘を鳴らすと大願成就といわれています。

地質学的には200万年〜300万年ほど前、筑後変成岩の基盤(結晶片岩)に地下のマグマが貫入して形成された日向神溶岩(両輝石含有角閃石安山岩=安山岩の一種です)で、日向神峡の岩石は、長いお年月をかけて浸食を受け、貫入によってできた日向神溶岩のみが残されたものです。
貫入時の規模の大きさや風化の違いから、異なる様相を呈していますが、八女市でも日向神ダム北西部のみに分布する貴重なもの。

ハート岩
日向神峡・ハート岩
名称 日向神峡・ハート岩/ひゅうがみきょう・はーといわ
所在地 福岡県八女市矢部村日向神
関連HP 八女市公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道八女ICから約32km
問い合わせ 八女市茶のくに観光案内所 TEL:0943-22-6644
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日向神ダム(日向神湖)

日向神ダム(日向神湖)

福岡県八女市矢部村、矢部川上流に洪水調節、発電用水の補給などを目的に昭和37年4月に完成した多目的ダムが、日向神ダム(ひゅうがみだむ)。堤高79.5m、堤頂長146.0mの重力式コンクリートダムで、ダム湖は日向神湖と名付けられ、湖岸公園も整

 

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