立山黒部アルペンルートでは、日本で唯一のトロリーバスである立山トンネルトロリーバスが電気バスとなるため、2024年で乗り納めとなります。アルペン途中の黒四ダムのダムサイトから出港する黒部湖遊覧船ガルベも、2024年で廃止となるため乗り納めに。
黒部ダムからの遊覧船は2024年で乗り納め
映画『黒部の太陽』で知られる難工事の末、1963年6月5日に完成した黒部ダム。
ダム湖の湖上を遊覧する船は、1969年6月にスタートした「黒部丸」がルーツ。
立山黒部アルペンルート途中の黒部ダムは、長野県側の扇沢から発車する電気バスでダム工事に使われた関電トンネルで到達できるため、ダム往復という観光客も多く、湖上遊覧の需要もありました。
利用者のピークとなった2003年には年間5万4500人の利用がありましたが、団体旅行の減少、通り抜け客の増加などもあって、2023年には1万8400人にとどまりました。
現在のガルベは2000年から就航する2代目ですが、老朽化も進んでいるため、新造船の建造を断念し、廃止することになったのです。
運航する関電アメニックス(関西電力グループ)では、『ラストイヤーキャンペーン』として、メモリアル商品の販売(船舶、ダム、扇沢各売店)、乗船記念缶バッジ付き乗船券(期間限定)、黒部ダムレストにて遊覧船「ガルベ」コラボメニューの販売、遊覧船船着場にて記念の弁当販売(ガル弁当)、黒部ダムレストドリンクコーナーにて遊覧船「ガルベ」スイーツ販売、乗船記念「船舶カード」進呈(期間限定先着1000枚)、操舵室にて記念撮影(日時限定)などを予定しています。
黒部湖にはあまり知られていませんが、上流の平の渡し(たいらのわたし)に渡船が運航。
こちらはダム建設で水没した登山道の代行輸送のため、例年6月20日~10月31日の期間に関西電力が平乃小屋に委託して渡船を運航しています。
黒部湖駅からは登山道を4時間ほどかかるため、一般の利用には不向きです。
ちなみに、黒部湖の最高標位は1448mなので日本最高所の遊覧船で、来年からは日光中禅寺湖の遊覧船が湖面標高1269mで首位に躍り出ます。
黒部湖遊覧船ガルベが2024年で廃止に! | |
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