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長滝白山神社

長滝白山神社

東海の人々は古来から遠くに浮かぶ雪の積もった白い山、白山を水神様(農業の神様)として信仰してきました。なかでも岐阜県郡上市白鳥町にある白山中宮長滝寺(長滝白山神社・長滝寺)は養老年間に泰澄(たいちょう)が創建して以来、白山信仰の中心地、東海側の登山口として栄えた場所。現在は長滝白山神社として、白山信仰を今に伝えています。

白山信仰の東海側の拠点

白山には馬場(ばんば)と呼ばれる登山口が3ヶ所(三馬場=現在の長滝白山神社、平泉寺白山神社、白山比咩神社)ありますが美濃(岐阜県)側の美濃禅定道(みのぜんじょうどう/禅定道=登拝道)の登山口・美濃馬場がここ長滝白山神社。
美濃禅定道は、上り千人下り千人と言われ、多くの参拝客で賑わいました。
明治の神仏分離令までは白山中宮長滝寺という神仏混淆の寺で美濃・飛騨の白山信仰の中心地として栄えていました。
神仏以降は長滝白山神社と白山長滝寺に分かれています。
しかし今も境内を同じくし、参道も同じです。

境内には鎌倉時代作の石灯籠(国の重要文化財)など貴重な文化財が残され、最盛期の鎌倉時代には六谷六院三百六十坊を数え、「上り千人、下り千人、ふもと千人」といわれた白山信仰の歴史を偲ぶことができます。
長滝白山神社境内にある杉の巨木は、根周8m、目通り幹周6.1m、樹高40mで岐阜県の天然記念物に指定されています。

1月6日の六日祭(花奪い祭)には国の重要無形民俗文化財に指定される「長滝の延年」の舞も登場。
長滝白山神社の近くには「道の駅白山文化の里長滝」があり、隣接の白山文化博物館では白山信仰を詳しく解説しているので、時間があればぜひ寄り道を。

雪深い冬の参道
美濃禅定道
美濃禅定道は美濃馬場の中宮である長滝中宮長瀧寺(長滝白山神社)を起点に、檜峠を越えて白山御師(おし)集落である石徹白(いとしろ)を通り、ブナや杉が茂る白山中居神社の境内背後から本格的な登拝道となります。
美濃禅定道は、全長約40㎞におよぶ信仰の道で、禅定道沿いには、床並社跡、一ノ瀬社跡、美女下社跡、今清水社跡、神鳩社跡、水呑権現社跡、別山室跡など白山信仰に関連する小祠や室跡などの遺構が残されています。
美濃禅定道を含む白山禅定道は平成8年、文化庁「歴史の道百選」に選定。
長滝白山神社
名称 長滝白山神社/ながたきはくさんじんじゃ
所在地 岐阜県郡上市白鳥町長滝91
関連HP 郡上市公式ホームページ
電車・バスで 長良川鉄道白山長滝駅から徒歩3分
ドライブで 東海北陸自動車道白鳥ICから約7.5km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 郡上市観光連盟 TEL:0575-67-1808/FAX:0575-67-1820
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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