岐阜県岐阜市、金華山の西麓、岐阜公園内にある歴史博物館が岐阜市歴史博物館。金華山と長良川流域の人々の生活、歴史文化を紹介するミュージアムです。2階の常設展示室では、「ぎふ歴史物語」と題して原始・古代から戦国時代の歴史に関する展示し、織田信長の天下取りまでの道筋を解説しています。
岐阜城を築いた信長を知り、戦国時代を学ぶ
岐阜市歴史博物館の戦国ワンダーランドでは斎藤道三、織田信長から関ヶ原の戦に至る歴史を学ぶことができます
長篠の合戦では鉄砲を有効に用いた信長の戦術が評価されていますが、実際にはどうだったのか、「戦国立体図鑑」で詳細に解説。
織田信長は、城下の楽市場(らくいちば)を発展させるため、永禄10年(1567年)、美濃加納に、元亀3年(1572年)、近江金森に楽市令を出し、城下町を課税免除、自由交易の場として商業の振興を行なっています。
信長時代の楽市場の一部を原寸大で復元した「楽市立体絵巻」などから(橿森神社周辺にあった市場を楽市楽座として商業を振興)、濃尾平野の要、岐阜を通じての天下取りへの道筋がよくわかります。
「岐阜」の名付け親に関しては諸説ありますが、『信長公記』には信長が美濃国を攻略し、稲葉山の城下の井口を岐阜と改めたと記されています。
信長は、那古野(名古屋)、清須(清洲)、小牧山、そして岐阜と、濃尾平野のなかで居城を北に移し、岐阜在城時代には、「天下布武」(てんかふぶ)印の使用開始し、上洛して、足利義昭を推戴しています。
肥沃な濃尾平野では、武士と農民を身分的に切り離した「兵農分離」が早く、軍事専門の武士集団を創出(通年、軍事行動ができます=近世的な武士/他の地では田植えの春、稲刈りの秋などには軍事行動ができませんでした=中性的な武士)、さらに商業を活性化させた「楽市楽座」と近世的な軍事商業体制を築いたのです。
2階の「特集展示室」では、月替わりでテーマ展示を実施するほか、年に数回特別展示も開催。
ミュージアムショップでは、オリジナルグッズも販売。
岐阜市歴史博物館 | |
名称 | 岐阜市歴史博物館/ぎふしれきしはくぶつかん |
所在地 | 岐阜県岐阜市大宮町2-18-1 |
関連HP | 岐阜市歴史博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR岐阜駅・名鉄新岐阜駅から岐阜バスまたは、名鉄バス長良橋方面行きで15分、岐阜公園歴史博物館前下車、徒歩3分 |
ドライブで | 東海北陸自動車道岐阜各務原ICから約12km。または、一宮木曽川ICから約13.5kmで岐阜公園堤外駐車場 |
駐車場 | 岐阜公園堤外駐車場第1(143台/1時間まで無料、以降有料)・第2(36台/1時間まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 岐阜市歴史博物館 TEL:058-265-0010/FAX:058-265-0106 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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