ゴリラはニシゴリラ、ヒガシゴリラの2種ありますが、日本国内で飼育されるのは、ニシゴリラ(ニシローランドゴリラ)だけ。野生のゴリラの輸入が禁止されたため、1990年には国内25施設50頭いたニシゴリラも、現在は6施設19頭のみに。超イケメンゴリラのシャバーニ(♂)は東山動植物園で飼育されています。
東山動植物園|名古屋市
超イケメンゴリラで有名なシャバーニ(♂)など4頭(♂2頭、♀2頭)を飼育
1996年オランダ生まれ。オーストラリアのタロンガ動物園を経て日本へやったというシャバーニが超イケメンゴリラとして有名。
2007年に来日し、今では東山動物園の顔となっています。
本園ではなく北園で飼育。
「ニシゴリラ管理計画」に基づき、アニー (♀)が令和7年秋に恩賜上野動物園に転出。
4頭(♂2頭、♀2頭)となります。
恩賜上野動物園|台東区
「シャバーニ」の兄・ハオコ(♂)など8頭(♂3頭、♀5頭)を飼育し、繁殖にも取り組む
東山動物園で飼育されるイケメンゴリラのシャバーニと同時にオーストラリアのタロンガ動物園から来日した兄・ハオコ(♂)は、すでに年配でシルバーバック(成熟した雄のゴリラの背に灰色の毛が鞍形に発達した状態)。
モモコ(♀)はそのパートナーで、モモコ×ハオコの娘がコモモ(♀)、モモカ(♀)、スモモ(♀)、そして息子がリキ(♂)というファミリーを形成。
高齢のトト(♂)は、群れとの血縁関係はありません。
「ニシゴリラ管理計画」に基づき、令和7年秋に京都市動物園からゲンタロウ(♂)、東山動物園からアニー (♀)を受け入れ、繁殖を目指します(ゲンタロウとアニーは、現在国内では数少ない繁殖可能な組み合わせ)。
恩賜上野動物園生まれのモモカ(2013年4月24日生誕、♀/ハオコのパートナー)を千葉市動物園に移動。
京都市動物園|京都市
モモタロウ(♂)など3頭(♂2頭、♀1頭)
群れの父・モモタロウ(恩賜上野動物園生まれの♂)は、恩賜上野動物園で飼育のモモコ(♀)の子。
京都市動物園生まれのゲンキ(♀)がモモタロウのパートナーで、ゲンタロウ(♂)とキンタロウ(♂)はその息子。
「ニシゴリラ管理計画」に基づき、令和7年秋にゲンタロウ(♂)を恩賜上野動物園に移動。
ゲンキは、平成30年12月19日の出産(キンタロウ♂)に続く3回目の妊娠中で、年齢的に最後の出産になると推測されています。
京都市動物園でのゴリラの出産は、キンタロウの誕生以来6年ぶり6回目です(ニシゴリラの国内20回目の出産例となる見込み)。
千葉市動物公園|千葉市
♂♀各1頭を飼育、モンタ(♂)と上野から移動のモモカ(♀)で繁殖に挑戦!
令和7年5月には、長年親しまれてきたローラ(♀)が没して、モンタ(1984年9月25日生まれの♂)の単独飼育となっていましたが、「ニシゴリラ管理計画」に基づき、令和7年秋にモモカ(♀)を恩賜上野動物園から受け入れ、繁殖を目指します。
モンタは高齢ですが、血縁個体ばかりとなりつつある日本国内のゴリラで、血統的に希少であること、繁殖適齢期に達していることから、千葉市動物公園所有のモモカとの繁殖を試みることなったもの。
目下、「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」として、ゴリラの飼育環境改善や繁殖に向けた取り組みを実施中。
浜松市動物園|浜松市
ショウ(♂)を単独飼育
ショウ(♂)は50歳近い高齢のゴリラで(1977年カメルーン生まれ)、その単独飼育。
野生での平均寿命は35年、動物園などの飼育下では50年ほどなので、ご長寿ゴリラということに。
日本モンキーセンター|犬山市
国内最高齢のタロウ(♂)の単独飼育
1973年生まれで、50歳を超える国内最高齢のゴリラ、タロウ(♂)。
アフリカセンターで飼育されていますが、日本モンキーセンターでは最大となる個体です。
飼育下でも50年ほどが寿命といわれるますが、まだまだ元気です。
毛もフサフサで、飼育員によれば毎日寝癖が違うとか。
超イケメンゴリラほか、日本のゴリラは6園19頭 | |
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