サイトアイコン ニッポン旅マガジン

岩宿博物館

岩宿博物館

岩宿の赤土(関東ローム層)から石斧などが発見され、考古学会の常識を覆し、日本にも旧石器時代(岩宿時代)が存在したことを立証した岩宿遺跡(群馬県みどり市)。遺跡に隣接して建つ岩宿博物館では、日本に旧石器・先土器時代があることを証明した岩宿遺跡と岩宿時代と呼ばれる旧石器・先土器時代を詳細に解説しています。

岩宿遺跡と岩宿時代をわかりやすく解説

館内では「岩宿時代文化の発見」、「人類の時代と環境 」、「岩宿時代の暮らし」、「岩宿人の狩りのようす」を常設展示。
旧石器時代と通称されますが日本列島の先土器時代には、磨製石器があるなどの独自性があるため、岩宿博物館では岩宿時代(約4万年前〜1.5万年前)と呼んでいます。
岩宿時代には盛んに火山が爆発、関東平野には赤土のローム層が生成されました。
つまり、関東ローム層から発見されたのが岩宿時代の遺物で、それより上部の黒土は縄文時代となるのです(縄文時代になると、氷河時代も終焉し、温暖化により植物が茂り、黒い地層になったと推測できます)。

岩宿時代は氷河時代にあたり(2万年前は現在より7度くらい低温でした)、博物館に隣接の「岩宿人の広場」にはマンモスの骨を模して作られた住居を設置し、当時の環境を感じ取ることができます。
広場内の植物は数万年前の岩宿の地の環境に合わせて植栽という凝りようなので、周辺の緑にも注目を。
実は、岩宿時代の遺跡では石器がほぼ唯一の資料であることから、人々の営みや環境が理解しづらいという欠点があります。
それを克服するのが、「岩宿人の広場」であり、博物館で行なわれる体験学習なのです。

岩宿博物館
名称 岩宿博物館/いわじゅくはくぶつかん
所在地 群馬県みどり市笠懸町阿左美1790-1
関連HP 岩宿博物館公式ホームページ
電車・バスで JR両毛線岩宿駅から徒歩23分
ドライブで 北関東自動車道太田藪塚ICから約7km
駐車場 岩宿博物館駐車場/無料
問い合わせ 岩宿博物館 TEL:0277-76-1701/FAX:0277-76-1703
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

岩宿遺跡

昭和21年、新田郡笠懸村岩宿(現・みどり市笠懸町阿左美)の切り通しにあった関東ローム層露頭から在野の考古学研究者・相沢忠洋(あいざわただひろ)が石器に似た石片を発見。それが有名な岩宿遺跡で、日本で最初に発見された旧石器時代の遺跡として有名で

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了