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前橋天神山古墳

前橋天神山古墳

前橋市にある墳長129mという巨大な前方後円墳が前橋天神山古墳。4世紀前半に堆積したとされる浅間山噴火の軽石層を墳丘築造の基盤としているところから、4世紀後半の築造と推測されています。東日本でも最古の部類の前方後円墳ですが、残念ながら都市開発により、主体部を除いて削られてしまっています。

東日本最古の部類の前方後円墳で三角縁神獣鏡が出土

都市開発に先立つ緊急発掘調査で、三角縁四神四獣鏡(さんかくぶちししんしじゅうきょう)、三角縁五神四獣鏡、銅鏃(どうぞく=青銅製のやじり)、鉄鏃(てつぞく=鉄製のやじり)、太刀などが出土し、国の重要文化財に指定されています(東京国立博物館に収蔵展示)。
三角縁四神四獣鏡は同じ鋳型を用いて鋳造された鏡として、宮崎県高鍋町持田48号墳、鳥取県倉吉市付近出土品があります。
また、三角縁五神四獣鏡は同じ鋳型を用いて鋳造された鏡として、奈良県桜井市茶臼山古墳、同天理市黒塚古墳のものがあります。
周辺に駐車場はないので、八幡山古墳横の八幡山公園駐車場を利用し、八幡山古墳と一緒に見学するのがおすすめだ。
同じ群馬県で三角縁神獣鏡出土の古墳は、蟹沢古墳(群馬県高崎市)で、正始元年(240年)銘の入った鏡が出土しています。

前橋天神山古墳出土の三角縁神獣鏡
前橋天神山古墳
名称前橋天神山古墳/まえばしてんじんやまこふん
所在地群馬県前橋市広瀬町1-27-7
関連HP前橋市公式ホームページ
電車・バスでJR両毛線前橋大島駅から徒歩10分
ドライブで関越自動車道高崎ICから約7km
駐車場八幡山公園駐車場(8台/無料)を利用
問い合わせ前橋市文化財保護課 TEL:027-280-6511
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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