人が客車や貨車を押す! 「人車鉄道」開業の歴史 TOP5

明治時代の半ば、鉄道が開通していない場所でも鉄道敷設を望む声が高まり、蒸気機関車、馬を使う馬車鉄道の代わりに登場したのが人が客車や貨車を押す人車鉄道(人車軌道)。幅の狭い線路の上にトロッコのような客車、貨車を乗せ、人が押して動かすという原始的な乗り物です。

1位:藤枝焼津間軌道

開業年:明治24年7月25日
区間:藤枝〜焼津/4.5km
軌間:不明
内容:東海道線から外れた藤枝の町と焼津駅を結び開業
明治33年廃止で、軽便鉄道の駿遠線とは異なります

2位:豆相人車鉄道

開業年:明治29年3月
区間:熱海〜小田原/25.3km
軌間:軌間609mm
内容:熱海温泉の主要旅館や、財界人などが発起人となり、熱海温泉への旅客輸送を担って誕生
人車鉄道としては異例の長距離路線です

【地図を旅する】vol.39 小田原と熱海を結んだ「豆相人車鉄道」廃線跡は県道に!

まだ東海道線が開通していなかった明治初期、熱海の大手旅館の主人たち、京浜の実業家が発起人となり、小田原と熱海を結ぶ鉄道の敷設を考えます。それが客車を人力で押すという豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)で、現在の神奈川県道470号(小田原湯

3位:宇都宮石材軌道

開業年:明治30年4月3日
区間:宇都宮西原町〜大谷荒針/4.7km
軌間:軌間610mm
内容:大谷石搬出、さらには大谷への集客という目的で開業
後の東武大谷線

4位:島田軌道

開業年:明治31年4月13日
区間:島田駅〜向谷/2.9km
軌間:610mm
内容:島田宿の賑わいがなくなった明治維新後、大井川の舟運を活かして島田は製材業や製紙業が発展、島田駅への運搬の必要性から敷設

5位:帝釈人車鉄道

開業年:明治32年12月17日
区間:金町駅〜柴又帝釈天/1.5km
軌間:軌間610mm
内容:柴又帝釈天への参詣者輸送の役割を担って開業
京成金町線の前身

宇都宮石材軌道
宇都宮石材軌道
人が客車や貨車を押す! 「人車鉄道」開業の歴史 TOP5
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
人車鉄道

車夫が客車を押して進行! 「人車鉄道」 東日本20路線

鉄道黎明期の日本、蒸気機関車を走らせるほどの資金力がない地域で生み出されたのが人力で数人乗りの客車や貨車を押す人車鉄道。線路の幅が狭いため人車軌道とも称されますが、鉱山からの鉱石の搬出、醤油の積み出し、さらには有名社寺、温泉地への参詣者、湯

よく読まれている記事

こちらもどうぞ