因島大橋

因島大橋

広島県尾道市街から尾道海峡を隔てた向島(むかいしま)とその南側の因島(いんのしま)とを結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)の橋が因島大橋(いんのしまおおはし)。本州四国連絡橋尾道・今治ルートの本州側(尾道市街側)から2本目の橋で、幅800mほどの布刈瀬戸(めかりせと=瀬戸内海の海峡)をまたぐ全長1270mの吊橋です。

三原瀬戸航路にあたる布刈瀬戸に架かる吊橋

布刈瀬戸は、瀬戸内海における主要航路・来島海峡の副航路「三原瀬戸航路」(コラム参照)を構成するため、1日400隻ほどの大型船が通る海上交通ラッシュの海峡。
桁下50mを確保するため、建設当時、東洋一となる吊橋を架橋することになったのです。
ダブルデッキ(2層)で、上層が車道(西瀬戸自動車道)、下層が自転車歩行者道(対面通行)となっています。

国内の吊り橋で初の鋼床版、さらにメインケーブル(1ケーブル当たりのストランド数91本)には、世界初となる素線数127本のストランド(綱線)が用いられた橋で、素線の総延長は3万1400kmと地球の3分の4周分という長さになっているのです。

供与開始は昭和58年12月4日で、3ルートある本州四国連絡橋のなかでも大三島橋(昭和54年5月13日)に次いで架橋が早く、因島大橋建設で得た技術は、後の鉄道併設の瀬戸大橋、世界初の3連吊橋・来島海峡大橋、世界最大の吊橋・明石海峡大橋へと活かされているのです。

昭和58年12月28日公開の、男はつらいよシリーズの32作目『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(マドンナ役は竹下景子)で、工事中の因島大橋がロケ地となっており、映画のラストシーンに登場。

向島の海岸、向島・高見山展望台、大浜PA下り線展望台、因島を代表するビュースポットの白滝山などから眺望が可能です。

因島大橋開通を記念して因島側たもとに因島大橋記念公園が整備され、大浜崎灯台記念館(旧大浜埼船舶通航潮流信号所)が建っています。
この信号所、木造信号所としては現存唯一のもの。

大浜パーキングエリアに因島大橋バス停が設置されています。

三原瀬戸航路

因島大橋の架かる向島と因島間の布刈瀬戸を航路の東口とし、三原湾・青木瀬戸(あおぎせと)を経由し、大崎上島(おおさきかみしま/広島県大崎上島町)と大下島(おおげしま/愛媛県今治市)の間の大下瀬戸を西口とする航路。
明治20年代、芸予諸島の水先案内人も難所と恐れる来島海峡航路に代わる航路として、尾道市沖の百貫島から三原沖を経て大下島へ至る航路が開発されました。
来島海峡航路に比べ潮流の速度が半分程度のため、小型船や低速の大型船なども航行しています。

取材協力/広島県観光連盟、本四高速(本州四国連絡高速道路)

因島大橋
名称因島大橋/いんのしまおおはし
所在地広島県尾道市向島町立花・因島大浜町
関連HP本州四国連絡高速道路公式ホームページ
問い合わせ本州四国連絡高速道路お客さま窓口 TEL:078-291-1033
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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