昭和4年に根室の坂本与平氏が第一旅館を開業したのが始まりという養老牛温泉(ようろううしおんせん)の老舗旅館が、湯宿だいいち。今では道東屈指の人気宿へと成長しています。源泉掛け流しの温泉浴場は、モシベツ川の渓流に臨む大露天風呂(混浴)、男女別の露天岩風呂、露天丸太風呂、総檜風呂の内湯(大浴場)と充実。
道東屈指の名泉に入浴
泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉で、源泉温度で80度と高温。
毎日、湯抜きして清掃するというからいつも実に清々しく、それが温泉ファンにも人気の理由のひとつ。
モシベツ川には秋にはサクラマスが上がるが、それを湯船から眺めることも可能です。
館内に飾られる美術品、部屋や料理にもこだわりがあるので、できれば宿泊してのんびりと利用したい温泉です。
養老牛の地名の由来
養老牛(ようろううし)という地名は、アイヌ語のエ・ウォル(e-wor-un=頭・水に・いる)に由来する(更科源蔵『北海道地名誌』)、イ・オロ・ウシ(i-oro-ush-i=それを・その中に・漬ける・ところ)に由来(山田秀三著『北海道の地名』)など諸説あります。
和人では西村武重が大正時代に養老牛温泉の開発に尽力。
その西村武重が養老牛に到達し、温泉を「発見」したとき、すでにアイヌの住居が数棟建っていたと記録されています。
「老女たちは、イラクサやオヒョウの皮などをいで湯にさらして、その繊維で糸を作って、アツシを織る」(西村武重著『養老牛の今昔』)という記述があるので、これ(イ・オロ・ウシ)が養老牛という地名の由来と考えるのが妥当かもしれません。
当初、西村武重は、「ヨローウシ」というアイヌ語地名に、養老趾という漢字を当てましたが、後に養老牛と改めています。
地元では今も「よろうし」、「ようろうし」と呼ぶ人も多いのは、アイヌ語地名に忠実なためと推測できます。
湯宿だいいち | |
名称 | 湯宿だいいち/ゆやどだいいち |
所在地 | 北海道標津郡中標津町養老牛518 |
関連HP | 湯宿だいいち公式ホームページ |
ドライブで | 根室中標津空港から約25km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 湯宿だいいち TEL:0153-78-2131 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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