能登半島地震を受けての調査で判明! 「兵庫沖〜富山沖」の危険度

能登半島地震を受けて、日本海の海底に眠る活断層などの調査と再評価が行なわれています。政府の地震調査委員会は6月27日(金)、今後30年以内に、兵庫県北方沖から富山県沖にある活断層を震源とするマグニチュード(M)7以上の地震が起きる確率を16%~18%と発表しています。

「日本海中南部の海域活断層の長期評価」を発表

長さ20km以上の海域活断層23ヶ所の地震発生確率を基に算出したとのことで、2024年1月の能登半島地震を起こした「能登半島北岸断層帯」(94km程度)は確率がほぼ0%に下がっています。

地震調査委員会の委員長である平田直東京大名誉教授は「10%を超えるのは極めて高い確率。能登半島北岸断層帯以外のところで、強い揺れと高い津波が発生する地震が起きることを前提に備えてほしい」と呼びかけています。

今回の評価では、地質構造の特徴が異なることから、上越地方沖の3ヶ所を除外、新たに確認された「富山トラフ横断断層」(20km程度)を追加しています。
「富山トラフ横断断層」で今後30年間にM7以上の地震が発生する確率は0.9%〜1%ですが、能登半島沿岸や、富山湾を含む東側の区域では、12%〜14%となっています。

今回の調査では、京丹後沖にある「沖ノ礁北方断層」では最大でM7.2程度、「経ヶ岬沖断層」では、M7.4程度の地震が起こり得ると指摘しています。
今後30年以内に地震が発生する確率は、東側ほど高くなく、4%〜6%としています。

能登半島地震を受けての調査で判明! 「兵庫沖〜富山沖」の危険度
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ