もともとは琵琶湖の湖畔、長浜駅と敦賀港を結ぶ鉄道敷設で始まった北陸本線。かつては米原駅〜直江津駅を結ぶ全長353.8kmの幹線で、直江津駅で信越本線に接続していましたが、北陸新幹線の敦賀延伸で、残存率13%という短い「本線」になってしまいました。現在は米原駅〜敦賀駅のわずか45.9kmです。
かつては特急「雷鳥」が大阪と富山を結んだ

平成27年3月14日に北陸新幹線・長野駅~金沢駅が延伸開業。
新潟県内の直江津駅〜市振駅が3セクのえちごトキめき鉄道(日本海ひすいライン)、おもに富山県内の市振駅〜倶利伽羅駅(くりからえき)があいの風とやま鉄道、倶利伽羅駅〜金沢駅がIRいしかわ鉄道株式会社に移管されました。
こうして北陸本線は米原駅〜金沢駅となりましたが、令和6年3月16日、北陸新幹線に敦賀駅まで延伸開業し、敦賀駅〜大聖寺駅が3セクのハピラインふくい線、大聖寺駅〜金沢駅がIRいしかわ鉄道に移管され、現在では米原駅〜敦賀駅のわずか45.9kmになったのです。
総延長のうち、滋賀県内が37kmと、8割を占め、福井県に入ってすぐに終点なので、もはや北陸本線という名もふさわしくない感じです。
JR西日本によれば、目下、改称予定はないそうなので、当面、歴史ある北陸本線の名は存続する見込み。
官設鉄道北陸線の金沢駅が開業したのは、明治31年のことですが、明治時代には石川県は、新潟県と並んで、全国でも1、2を争う人口を誇っていました。
日本海の物流の集積、そして加賀百万石という米の産地だったこともあり、今以上に重要な場所だったのです。
かつては食堂車を連結した特急が走っていた北陸本線ですが、それも今では昔語りに。

意外に知らない! わずか12駅の北陸本線は、どこからどこまで!? | |
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