福島県喜多方市にある、漆器などの漆芸に特化した美術館がうるし美術博物館。県内随一の大地主、風間善九郎の離れ座敷を再生したもので、総ケヤキ造り、総漆塗りの屋敷。蔵の中では、漆器の歴史、塗道具、漆の精製道具類を展示、解説。漆師・田中亨が一生をかけて制作した「乾漆」の壺や椀などを展示。
豪農の館で漆塗りの屋敷と漆製品を拝見
制作年数に40余年をかけたという未完の大作といわれる乾漆大花瓶などは必見です。
乾漆とは、漆が乾いて固まったもの。
貴重で高価な漆を大量に使うこの製法は、制作者には生活の困窮をもたらし、さらには非常に根気のいる仕事のため、希少な作品なのです。
一般の漆器とはまるで異なる工程で作られた作品は、光沢、重厚さなどに特徴があります。
建物自体も柱や襖の枠に至るまで、すべて漆塗りが施されており、こちらもその見事さに驚かされます。
2階には漆づくりの道具を展示。
漆製品の販売も行なっているほか、隣接する福島県一の大米穀商・松崎家の蔵屋敷を再生した「蔵屋敷あづまさ」では会津木綿、桐下駄などの民芸品を販売する「もめんの蔵」、お食事処があります。
うるし美術博物館 | |
名称 | うるし美術博物館/うるしびじゅつはくぶつかん |
所在地 | 福島県喜多方市東町4096 |
関連HP | うるし美術博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR喜多方駅から徒歩15分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約15.5km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | うるし美術博物館 TEL:0241-24-4151 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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