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大江湿原

沼山峠のバス停(御池駐車場よりシャトルバス利用)から標高1784mの沼山峠を越え、尾瀬沼へと下る途中にある大江湿原。5月下旬から6月中旬のミズバショウ、6月下旬のワタスゲ、7月中旬のニッコウキスゲ、8月上旬のヤナギラン、9月下旬の草紅葉と尾瀬を訪れるハイカーを楽しませてくれる湿原です。

沼山峠から徒歩40分、キスゲや水芭蕉で有名な湿原

花が目的で毎年のように訪れるファンも多く、沼山峠から往路は40分ほどの手軽なハイキングで到達できます。
木道が整備され、歩きやすい道ですが、木陰が少ないので晴天時には帽子やUVカットにも留意を。
木道は右側通行が原則。
木道から外れたり、湿原に降りたりすることのないよう、ルールを守って探勝を(三脚を木道に立てて通行を妨げたり、三脚を湿原内に立てることも禁じられています)。

今では美しい湿原となった大江湿原ですが、大江の名の通り、尾瀬沼の大きな入江だった場所。
沼の畔が徐々に湿原化したもので、尾瀬ヶ原に比べ270mほど標高が高いので開花も通常1週間程度遅いのが特長。

大江湿原から尾瀬沼東岸の尾瀬沼ビジターセンター、長蔵小屋へは徒歩20分。
帰路は尾瀬沼ビジターセンターから沼山峠まで、徒歩1時間10分ほどです。

大江湿原を通る沼山峠越えの登山道は、江戸時代に会津と沼田を結ぶ交易ルートとして使われた旧沼田街道(上州側では会津街道と呼称)。
幕末の戊辰戦争では新政府軍がこの沼田街道を使って会津侵入を試みると予測され、大江湿原に防塁が築かれています。
会津軍は尾瀬を越え、上州側の戸倉で新政府軍と交戦したため、この防塁は実戦で使われることがありませんでしたが、草が生い茂る前の5月、あるいは草が枯れる秋になると名残りの土塁が馬蹄型に残されているのがわかります。

大江湿原
名称大江湿原/おおえしつげん
所在地福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳
関連HP尾瀬檜枝岐温泉観光協会公式ホームページ
檜枝岐村公式ホームページ
電車・バスで野岩鉄道会津高原駅から会津乗合自動車バス尾瀬沼山峠行きで1時間55分、終点下車、徒歩15分
ドライブで磐越自動車道会津若松ICから約114kmで御池駐車場。御池駐車場からシャトルバス利用
駐車場御池駐車場(450台/有料)
問い合わせ尾瀬檜枝岐温泉観光協会 TEL:0241-75-2432
檜枝岐村観光課 TEL:0241-75-2503
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

奥只見湖遊覧船を利用すれば、東京から尾瀬日帰りが可能!

東京から上越新幹線で浦佐駅へ。浦佐駅から南越後観光バスの特急バスで奥只見ダムへ。ダム湖の湖上を奥只見湖遊覧船で横断し、会津バスに乗り継いで沼山峠に到達すれば、尾瀬沼滞在時間1時間少々ながら、尾瀬日帰りが実現します。歩行時間は往復で2時間10

沼山峠展望台

福島県南会津郡檜枝岐村(ひのえまたむら)、福島県側からの尾瀬沼・尾瀬ヶ原入口、尾瀬シャトルバス終点の沼山峠バス停から、階段状の木道を登り徒歩20分ほどで沼山峠。そこにある沼山峠展望台からは、尾瀬沼を眼下に、燧ヶ岳、遠く日光連山を眺めることが

尾瀬沼・水芭蕉群落

群馬県(利根郡片品村)と福島県(南会津郡檜枝岐村)の県境、尾瀬国立公園の特別保護地区に指定される尾瀬沼。尾瀬にはミズバショウの群生地が点在しますが、長蔵小屋のある尾瀬沼東岸(檜枝岐村)の水芭蕉群落は、見事なまでに一面に咲き誇るミズバショウを

尾瀬沼ビジターセンター

尾瀬にある2ヶ所のビジターセンターのひとつで尾瀬沼東畔(福島県檜枝岐村)に建つのが尾瀬沼ビジターセンター。環境省が建設し、尾瀬保護財団が管理運営する施設で、尾瀬の自然に関する展示のほか、自然保護活動も行なわれ、最新の情報も提供されているので

尾瀬沼

日光国立公園尾瀬地域の東側、標高1660mにある周囲約7kmの沼が尾瀬沼。燧ヶ岳(ひうちがたけ、標高2356m)など2000m級の山々に囲まれ、沼越しに山々を望む絶景の地。今でこそ静寂な沼ですが、実は8000年ほど前に燧ヶ岳山頂部で生じた沼

燧ヶ岳

東北以北の最高峰、標高2356m(柴安嵓=しばやすぐら)の燧ヶ岳(ひうちがたけ)。約35万年前に火山の噴火によって誕生した美しいフォルムの安山岩型の成層火山です。燧ヶ岳の噴火で流出した溶岩流が、只見川(ただみがわ)水系をせき止め、山麓に尾瀬

 

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