福井県南条郡南越前町と岐阜県揖斐郡揖斐川町との境、福井県側にあるのが夜叉ヶ池(やしゃがいけ)。龍神伝説が伝えられる池で、福井県側ではあるものの、岐阜県側からもアプローチされ、「岐阜県の名水50選」、そして「飛騨・美濃紅葉三十三選 」にも選定されています。
福井・岐阜県境に眠る神秘の池
九頭竜川水系日野川の支流、岩谷川の源流部に位置する周囲230の池。
標高も1100mという高所で、夜叉ヶ池山(1206m)と三周ヶ岳(1292.0m)との鞍部を越える峠越えの道(登山道)も通じています。
少し南の稜線には三国岳(1209m)がそびえ、文字通り、近江(滋賀県)、越前(福井県)、美濃(岐阜県)3国の国境に。
原生林に囲まれた山深い秘境の池であることがよくわかります。
数十万年前に発生した地すべりで誕生した凹地に水が溜まったと推測されていますが、古来、水が涸れたことがないといわれ、「岐阜県の名水50選」に選定。
流れ込む川も、流出する沢もないため、雨水と周囲からの伏流水(周囲はブナ林で保水力があります)で蒸発や浸透によって失われる水量とのバランスが保たれているのです。
6月下旬頃にはニッコウキスゲの群落が見頃を迎えます。
夜叉ヶ池周辺(県境の稜線)の紅葉の見頃は、例年10月上旬~10月中旬頃、途中の登山道は10月中旬~11月上旬頃。
固有種の「ヤシャゲンゴロウ」が生息するという貴重な自然環境の保護のため、夜叉ヶ池ではキャンプはもちろん、ガスコンロなど火器の使用も禁止されているので注意が必要。
ペットの同伴での入山も不可です。
岐阜県側の夜叉ヶ池登山口駐車場からだと、徒歩1時間30分の行程。
福井県側では6月上旬に夜叉ヶ池山開きが行なわれ、駐車場から徒歩2時間で夜叉ヶ池。
急峻な岐阜県側は、大雨の後など、夜叉ヶ池登山口駐車場までの林道が通行できないこともあるので、確認の上、入山を。
画像協力/福井県観光連盟、岐阜県観光連盟
夜叉ヶ池 | |
名称 | 夜叉ヶ池/やしゃがいけ |
所在地 | 福井県南条郡南越前町岩谷 |
関連HP | 南越前町観光連盟公式ホームページ |
ドライブで | 東海環状自動車道大野神戸ICから約54kmで夜叉ヶ池登山口駐車場、駐車場から徒歩2時間 |
駐車場 | 夜叉ヶ池登山口駐車場(40台/無料) |
問い合わせ | 南越前町坂内振興事務所 TEL:0585-53-2111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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