関東で「西の富士、東の筑波」と称される筑波山は男体山と女体山の2峰からなる双耳峰。筑波山ケーブルカーは筑波山神社横の宮脇駅から標高870mの男体山の頂上駅までを8分で結んでいます。大正14年10月に営業開始という歴史あるケーブルカーで、山頂駅のある御幸ヶ原から急勾配を5分ほど登れば男体山山頂に到着。
筑波山神社と山頂の御幸ヶ原を結ぶ
山頂駅の滑車に通した一本のケーブルで車体を山上、山麓へと運ぶ単線釣瓶式という方式のケーブルカー。
線路の3分の1がカーブで、宮脇駅から左へ90度曲がって筑波山頂駅に到着というユニークな構造になっています。
大正14年10月に、関東地方では、箱根登山鉄道鋼索線(箱根登山ケーブルカー/大正10年12月開業)についで2番目、全国でも5番目に開業したという歴史あるケーブルカーです。
筑波山の中腹、宮脇駅(標高305m)と山頂の筑波山頂駅(標高800m)間、1634mを8分で結んでいますが(最大勾配は20度、358パーミル)、全長1634mは日本で3番目に長い距離となっています。
現在の車両は3代目で、「もみじ」、「わかば」の2両(乗車定員106名)が運転されています。
山頂駅と男体山山頂との標高差は71m
筑波山の山内は筑波山神社の神域として草木の伐採が禁止のため、鬱蒼とした樹木が茂る植物の宝庫になっています。
筑波山ケーブルカー沿線にも珍しい草花も多いのでお見逃しなく。
つくば市の花に指定されているホシザキユキノシタは男体山頂一帯にしか生育していません。
山頂駅を起点に男体山山頂をぐるりと周回する全長1.5kmほどの自然研究路があるので、時間があればぜひチャレンジを。
国定公園特定保護地区にも指定されているブナ林を歩く所要1時間のコースです。
11月の紅葉最盛期には、『筑波山ケーブルカー もみじライトアップ×夜間運行』を実施(17:00~20:00の間、毎時00分、20分、40分の20分間隔で運転)。
距離ナンバーワンは、比叡山鉄道の坂本ケーブル(2025m)。続いて六甲山観光の六甲ケーブル(1764m)、そして筑波山ケーブルカー(1634m)がトップ3。
筑波山ケーブルカーは関東圏ではダントツの全長を誇っています。
筑波山ケーブルカー | |
名称 | 筑波山ケーブルカー/つくばさんけーぶるかー Mount Tsukuba Cable Car |
所在地 | 茨城県つくば市筑波 |
関連HP | 筑波観光鉄道公式ホームページ |
電車・バスで | つくばエクスプレスつくば駅から関東鉄道バス、つくバス筑波山口行きで35分、終点下車、つくバス筑波神社行きに乗り換え10分、終点下車、徒歩5分。またはJR土浦駅から関東鉄道バス筑波山口行きで45分、終点下車、つくバス筑波神社行きに乗り換え10分、終点下車、徒歩5分。筑波山口までは東京駅から常磐高速バスも利用できる |
ドライブで | 常磐自動車道土浦北ICから約20km |
駐車場 | 100台/有料 |
問い合わせ | ケーブルカー 宮脇駅 TEL:029-866-0611 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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