茨城県古河市にある25.2haの都市公園が古河公方公園(古河総合公園)。古河公方(こがくぼう)と呼ばれた関東足利氏の館跡、復元された御所沼を中心に、大賀ハスが咲く蓮池、徳源院跡、御所沼、古民家を移築した民家園(旧飛田家住宅・旧中山家住宅)、芝生の広場、1500本の花桃が植えられた桃林などがあります。
蓮池には初夏に古代蓮が花をつける
桃林は、江戸時代に古河藩主・土井利勝(どいとしかつ)が桃の植樹を推奨したことに始まる「古河桃園」を再現したもので、例年3月下旬〜4月上旬にかけて『古河桃まつり』を開催。
燃料となる薪が乏しかったため、成長が早く、実を食することのできる桃が植栽されたもので、明治時代には、桃の花見列車が運行されたほど古河の桃は有名でした。
平成15年には、ユネスコとギリシャが主催する「文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」を日本国内で初受賞しています。
古河公方館跡周辺がイヌシデやコナラが植栽された「公方様の森」、その森を取り囲んで、御所沼が復元されています。
古河公方館跡には、濠と土塁が現存。
桃林の一角にある徳源院跡は、「古河公方足利義氏墓所」として茨城県の史跡になっています。
徳源院は、5代古河公方足利義氏の息女・氏女(うじひめ)の法号で、開山は夢窓国師あるいは大円国師とも伝えられる名刹の跡。
御所沼には戦前、ジュンサイが生育し、東京の料亭に出荷されたほどでした。
その北側に渡良瀬川の堤防と同じ高さである22mの築山、富士見塚が配され、大賀蓮池(大賀ハスは千葉市から移植したもの)と桃林が広がっています。
古河公方公園(古河総合公園)内の民家園に移築された旧中山家住宅は、茨城県岩井市(現・坂東市)から移築されたもので、茨城県の文化財に指定。
旧飛田家住宅は、久慈郡金砂郷村(現・常陸太田市)からの移築で、国の重要文化財に指定されています。
古河公方公園(古河総合公園) | |
名称 | 古河公方公園(古河総合公園)/こがくぼうこうえん(こがそうごうこうえん) |
所在地 | 茨城県古河市鴻巣399-1 |
関連HP | 古河公方公園(古河総合公園)公式ホームページ |
電車・バスで | JR古河駅、東武新古河駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 圏央道境古河ICから約15km。東北自動車道久喜ICから約16km |
駐車場 | 1000台/無料 |
問い合わせ | 古河公方公園(古河総合公園) TEL:0280-47-1129 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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