水海の田楽能舞|池田町

水海の田楽能舞

毎年2月15日、福井県池田町水海の鵜甘神社(うかんじんじゃ)で『水海の田楽能舞』(みずうみのでんがくのうまい)が奉納されます。正午からの禊(みそぎ)に続き、13:00頃〜17:00頃、鎌倉時代から伝わる伝統の田楽、能楽で、古式に従って田楽4番と能楽5番が厳かに奉納されます。国の重要無形民俗文化財に指定。

古式に従って田楽4番と能楽5番を奉納

水海の田楽能舞
水海の田楽能舞

鎌倉幕府の執権・北条時頼が建長2年(1250年)、諸国行脚の折、雪で立ち往生し、水海で滞留し一冬を過ごした際に村人たちが田楽を舞って慰めたところ、時頼が返礼として能を教えたのが始まりと伝えられています。

芸能次第としては、「烏とび」(からすとび=大八洲の国造りを示し、舞台の区画を定めます)、「阿満」(あま=田作りを語り、悪魔払いをして、豊作を祈ります)、「祝詞」(のつと=田楽能舞を奉納する意義を語り、五穀豊穣、息災延命等を祈願します)、「あまじゃんごこ」(国中の荒ぶる神々を鎮め、舞台を含むすべての世界を清めます)の田楽4番に続いて「式三番」(しきさんばん=翁、千歳、三番叟の三番が舞われ、天下泰平等を祈祷し、長久円満を祝福)、「高砂」(たかさご=相生の松にて、夫婦の和合と長寿を祝福し、常磐の松にて国の平安の永遠を寿ぐ)、「田村」(たむら=清水寺の縁起を中心に、観音の仏力をたたえ、坂上田村麻呂の武勇を示します)、「呉羽」(くれは=呉織、漢織の二人の織女が廷臣の下向の道に機物を立てて帝に献上し祝います)、羅生門(らしょうもん=素朴な武人気質を取り上げ鬼退治の武勇を描きます)などの能舞が演じられます。

本来は、庶民が田植えなどの農耕儀礼に笛や拍子をつけた田楽と貴族階級のたしなみである能が同時に奉納されるのが特徴。

水海の田楽能舞
水海の田楽能舞
水海の田楽能舞|池田町
開催日 毎年2月15日
所在地 福井県今立郡池田町水海
場所 鵜甘神社
関連HP いけだ農村観光協会公式ホームページ
ドライブで 北陸自動車道武生ICから約20km
問い合わせ いけだ農村観光協会 TEL:0778-44-8060
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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