石川県白山市を流れる手取川の河原にある高さ16mもの巨大な砂岩が百万貫の岩。昭和9年7月11日の手取川大洪水の際に、3kmほど上流の宮谷川より流出し、白峰と市ノ瀬集落の間まで運ばれたと推測される巨岩で、石川県の天然記念物に指定。石川県では唯一、日本の地質百選にも選定されています。
実際に計測すると129万貫もあった巨岩
高さ16m、周囲52mで、推定重量は4800t。
換算すると129万貫になり、百万貫の岩という名は誇張ではないことがわかります。
当初はおよそ100万貫といわれていたのですが、国土交通省金沢河川国道事務所が平成7年9月に計測(解析写真測量図化機+ノンプリズム型光波測距計による計測システムでの計測)を実施し、129万貫もあることが判明しています。
石川県道33号(白山公園線)沿いにあり、見学用の駐車場(「いしかわ風景街道」寄り道パーキング)も整備されているので、ドライブ途中の立ち寄りにも絶好。
手取川の最上流部では、白山の火山活動の影響で大規模な崩壊)や地すべりが進行し、豪雨や雪解け水などで洪水が発生すると、土石流の危険があるのです。
明治後半から手取川上流荒廃対策として建設される甚ノ助谷階段式砂防堰堤群は、国の登録有形文化財にもなっています。
昭和9年7月11日の手取川大洪水は、濁流が手取川流域全域で多くの集落を飲み込み、死者112名(一ノ瀬集落では死者42名)を出すという甚大な被害を生んでいます。
白山砂防科学館で昭和9年の手取川大洪水の様子を3Dシアターで学ぶことができます。
洪水をもたらす手取川の流れは、中流域で美しい手取峡谷を刻んでいます。
また、百万貫の岩は、手取峡谷などとともに白山手取川ジオパークのジオサイトのひとつ。
北陸三県(富山、石川、福井)で日本の地質百選に選定されるのは、百万貫の岩のほか、魚津埋没林(富山県)、立山カルデラ(富山県)、東尋坊(福井県)の4ヶ所のみです。
百万貫の岩 | |
名称 | 百万貫の岩/ひゃくまんがんのいわ |
所在地 | 石川県白山市白峰 |
関連HP | 白山市観光公式ホームページ |
ドライブで | 北陸自動車道白山ICから約55km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 白山市文化財保護課 TEL:076-274-9579 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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