大分県豊後大野市にある原尻の滝は、落差20m、幅120mとワイドに広がる弓状の巨瀑で、「東洋のナイアガラ」とも称されています。阿蘇山の破滅的な大爆発で流れ出た超巨大火砕流の痕跡で、溶結凝灰岩を緒方川が基の遠くなる年月をかけて浸食し、誕生。どんなに「凄い滝」なのかを確認しましょう。
原尻の滝では、ココに注目!
- 滝の前には木造の吊り橋「滝見橋」、上流には増水時には水没する「沈下橋」が架かり、滝壺近くまで降りて行くこともできるので、河原側から滝を間近で観賞可能
- 滝の上部の岩棚では柱状節理を横から眺め、甌穴(おうけつ=ポットホール)も観察
- 左岸(上流から見て)には「道の駅原尻の滝」が整備され、車を道の駅に入れ、遊歩道で滝まで到達できる
- 「道の駅原尻の滝」にある食堂「白滝」で、郷土料理を賞味できる
令和4年11月22日放送、TBS系列『マツコの知らない世界』で、「進化がとまらない全国道の駅SP!ご当地グルメ&神秘スポット」として「道の駅原尻の滝」と、東洋のナイアガラ、そして食堂「白滝」が紹介されています - 阿蘇山爆発の超巨大火砕流の痕跡ということで、「おおいた豊後大野ジオパーク」のジオサイトにも選定
- 名瀑の多い大分県でも4瀑しか選ばれていない「日本の滝百選」に選定
- 日本のナイアガラ15選(ニッポン旅マガジン選び)のなかでも、同じ豊後大野市にある沈堕の滝(雄滝)と並び、ナイアガラ度はトップクラス
- 時間が許せば、沈堕の滝のあわせて探勝を!
ちょっぴり異色の寄り道ポイント
- 寄り道ポイントも充実で、原尻の滝と同じ阿蘇山爆発の超巨大火砕流の痕跡で、「豊後のナイアガラ」といわれる沈堕の滝(ちんだのたき/道の駅原尻の滝から車で20分ほど)、高さ50m、長さ500mにわたる大絶壁と豊肥本線・百枝鉄橋(岩戸鉄橋)とのコラボで生まれる岩戸の景観(いわどのけいかん/沈堕の滝から車で5分)が、その筆頭
ともに豊後大野ジオパークに選定されています - 道の駅原尻の滝脇を農業用水の緒方下井路が通っていますが、実は、この用水、江戸時代(正保年間)に開削された緒方井路(おがたいろ)の一部。第4代岡藩主・中川久成の命により、正保元年(1645年)に緒方上井路、寛文11年(1671年)に緒方下井路が整備されたもので、緒方下井路では花水車を見ることができます
農林水産省の「疎水百選」、「美しい日本のむら景観百選(農村景観百選)」に選定
大分に行こう!(1)東洋のナイアガラ・原尻の滝は、凄かった! | |
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