大分に行こう!(3)別府の庶民派グルメのことならお任せあれ!

油屋熊八

別府観光の父と呼ばれる、油屋熊八の言葉に「旅人を懇ろ(ねんごろ)にせよ」があります。これは旅人には親切にという戒(いまし)め。日本有数の観光地として発展してきた温泉観光地・別府の「ねんごろ」な伝統が今に生きる庶民派グルメを、取材班・板倉あつしの目線で紹介します。

別府温泉の庶民派グルメは、ココに注目!

  • 別府観光の父・油屋熊八が亀の井旅館を創業したのは、明治44年のこと。大正13年には亀の井旅館を洋式ホテルに改装し、外国人旅行者に対応、そして昭和3年には亀の井自動車(現・亀の井バス)を設立して、日本初の女性バスガイドが乗車する定期観光バスで「地獄めぐり」を始めています。大正時代からの別府温泉の発展は、こうした先進の発想に裏付けられています。庶民派グルメにしても、そうした別府の旅人を懇ろ(ねんごろ)にもてなすという文化に裏付けられ、期待を裏切ることは、まずありません
  • 名店の筆頭にあげられる「レストラン東洋軒」ですが、本来なら高級店といいたいところですが、実は価格的には庶民の味方! それでいて伝統の味とサービスが期待できます。これもやはり、別府ならではのこと。
  • 昭和レトロな雰囲気のべっぷ駅市場で、テイクアウトで人気の「野田商店」も庶民派ソールフードの筆頭。駅前本町の「一力」も「お客さんに安く味わってもらいたいから」という理由で、改装などにもお金を投じないため、昭和レトロなままの店内に。ここでも、旅人を懇ろ(ねんごろ)にもてなす精神が発揮されています
野田商店

別府市民のソウルフード「巻きずし」は、売り切れ必至|野田商店

大分県別府市、別府駅高架下べっぷ駅市場の中にある、午前中から行列ができる「野田商店」は、1960年代創業の持ち帰り惣菜の専門店です。名物「巻きずし(太巻き)」は、「甘さ控えめ」なんていう昨今の風潮に迎合なんかしない、別府市民のソウルフード!

一力

大きな赤提灯が食欲をそそる別府のホルモン焼き老舗|一力

別府でホルモンと焼き肉なら駅前本町で創業から40余年、昭和の風情を色濃く残すホルモン焼肉「一力」(いちりき)がイチオシです。無煙ロースターなんて洒落た器具とは無縁のガスコンロで、自慢の「おおいた豊後牛」を焼きます。が、煙に巻かれるので、残念

レストラン東洋軒

パフォーマンスも楽しめる別府名物「とり天」発祥の店|レストラン東洋軒

大分県別府市、別府港にほど近い石垣東7丁目にある中国料理の名店「レストラン東洋軒」の創業は大正15年。天皇の料理番だったという初代当主・宮本四郎が開いた店で、以来、別府市民はもちろん、遠来のグルメをうならせています。そして、別府名物とり天発

ふくや食堂

別府で、開店と同時に満席になるおでん名店へ|ふくや食堂

大分県別府市で昭和23年創業という「ふくや食堂」はおでんの名店。JR別府駅から徒歩5分の北浜1丁目、やよい天狗通り商店街のシンボルでもある「やよい天狗」のすぐとなりと、交通至便です。20余種のおでんは、甘過ぎず辛過ぎず優しくコク深い味わいは

コトリカフェ

別府の甘党御用達! インスタ映え必至の店は、週一でバーに|コトリカフェ

JR別府駅から徒歩9分、大人気のインスタ映えカフェ「コトリカフェ」は、別府の温泉と街に魅せられて移住した八木みちるさんが、平成24年に起業した軽バンを利用した移動式カフェが始まり。「小鳥が森で羽を休めるように、ゆっくり寛いでほしいから、長居

別府温泉、定番の寄り道ポイント

地獄蒸し
地獄蒸しもぜひ体験したい味のひとつ
  • 油屋熊八が発案した「別府地獄めぐり」は、現在、海地獄血の池地獄龍巻地獄白池地獄(以上は国の名勝「別府の地獄」)、鬼石坊主地獄、鬼山地獄、かまど地獄の7ヶ所。別府温泉の源泉地帯を巡るもので、まずはこの地獄めぐりを体験しましょう(龍巻地獄には全国に数ヶ所しかない間欠泉も)
    「日本古来の温泉地として名高い別府の中でも、独特で多様な色彩・形態の下に湧出する観賞上の価値、名所的・学術的価値の高い泉源である」というのが、国の名勝に指定される理由なので、時間がなければこの4ヶ所を優先して巡ることをおすすめします(国の名勝に指定されるのは、大分県内では「別府の地獄」と耶馬渓の2ヶ所のみ)
  • 温泉から噴出する高温の蒸気熱を利用した調理法の「地獄蒸し」は、地獄蒸し工房 鉄輪で体験できます。別府八湯のひとつ、鉄輪温泉(かなわおんせん)で江戸時代から用いられていた調理法で、地獄蒸し釜を借りて、販売される食材のセットを購入、98度の温泉蒸気に当て、食材を蒸して味わうもの。
    元祖庶民派、素材の味を活かした料理法といえるでしょう
  • 共同浴場の多い別府ですが、竹瓦温泉はぜひ入浴したい立ち寄り湯。現在の建物は昭和13年の建築で、豪華な唐破風造りの木造で、国の登録有形文化財、近代化産業遺産になっています。
    朝夕(6:30~7:30、17:00~18:30)は混雑するので、それ以外の時間に利用しましょう。

海地獄

別府地獄のなかでも最大の海地獄は、867(貞観9)年の鶴見岳の爆発によってできた広大な温泉の噴湯。コバルトブルーの海地獄は、地獄というのがふさわしくないほど美しい噴湯池ですが、泉温は98度と高温。池の青色は、温泉中の成分である硫酸鉄が太陽の

血の池地獄

共通観覧券のある「別府地獄めぐり」(別府地獄組合)のひとつ、赤い色をした熱湯が煮えたぎる血の池地獄。奈良時代に編纂された『豊後国風土記』に赤湯泉として記される地獄地帯で、明治8年、13年、21年、27年、38年、44年、大正元年、昭和元年、

龍巻地獄

共通観覧券のある「別府地獄めぐり」(別府地獄組合)のひとつ、別府市の天然記念物にも指定される間歇泉が龍巻地獄。30分〜40分間隔で、泉温105度の熱湯(含食塩酸性泉)が噴き上がっています。噴出時間約6分〜10分で、1回の噴出量は800キロリ

白池地獄

共通観覧券のある「別府地獄めぐり」(別府地獄組合)のひとつ、鉄輪温泉にある白池地獄は、噴出した時は無色透明な熱湯(95度の含ホウ酸食塩泉)で、池に落ちると酸化して青みを帯びた白色に変化するという不思議な温泉。園内には、温泉熱を利用した熱帯魚

鬼石坊主地獄

灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ていることから名付けられた鬼石坊主地獄は、明治時代に新坊主地獄として別府名所に数えられましたが、その後閉鎖され、平成14年12月に約40年ぶりに再び公開。別府地獄めぐりに加わった9ヶ所目の地獄です。熱泥が

鬼山地獄

共通観覧券のある「別府地獄めぐり」(別府地獄組合)のひとつで、もうもうと蒸気のあがる鬼山地獄は、大正12年に日本で初めて温泉熱を利用し、ワニの飼育を開始し、別名「ワニ地獄」とも呼ばれています。源泉は99.1度のナトリウム-塩化物泉。現在、ク

かまど地獄

共通観覧券のある「別府地獄めぐり」(別府地獄組合)のひとつ、かまど地獄は泉温90度の温泉(含芒硝弱食塩泉)が噴気とともに湧出。古来より氏神の竈門八幡宮(八幡竈門神社/別府市内竈1900)の大祭に、地獄の噴気で御供飯を炊いていたことがその名の

地獄蒸し工房 鉄輪

別府八湯のひとつに数えられる鉄輪温泉(かなわおんせん)で江戸時代から用いられていた調理法「地獄蒸し料理」を手軽に体験できる施設が地獄蒸し工房 鉄輪。鉄輪の歴史を紹介する展示コーナー、冷却装置モニュメント、飲泉場などが併設されていて、旅行者に

竹瓦温泉

JR別府駅から駅前通りを徒歩10分の竹瓦温泉。明治12年に建造、その後改装を重ね、明治35年に共同温泉が完成。当初は竹屋根葺きで、瓦葺きに改修されたことから竹瓦温泉の名が付いたという別府を代表する共同湯。現在の建物は昭和13年の建築で、豪華

大分に行こう!(3)別府の庶民派グルメのことならお任せあれ!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

Avatar photo

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

おすすめ

よく読まれている記事

こちらもどうぞ