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御所野遺跡(御所野縄文公園)

御所野遺跡(御所野縄文公園)

岩手県二戸郡一戸町にある縄文時代の集落跡が御所野遺跡。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の岩手県唯一の構成資産で、一帯は御所野縄文公園として整備。竪穴住居、掘立柱建物、配石遺構などによる集落が再現、ガイダンス施設の「御所野縄文博物館」が建っています。

定住して暮らした縄文時代のムラ跡が公園に

配石遺構/JOMON ARCHIVES

馬淵川(まべちがわ)の標高190m~210mの河岸段丘上に展開する集落跡で、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつ。

周辺にはクリ、クルミなど落葉広葉樹の森が茂り、シカ、イノシシなどが生息、馬淵川には食料となるサケ・マスが遡上、豊かな食生活を背景に、御所野遺跡は、紀元前2500年~紀元前2000年、縄文時代中期後半の拠点集落だったことが判明しています。。

縄文時代も紀元前7000年〜紀元前5000年に集落が生まれ、紀元前5000年〜紀元前3000年に集落が多様化、そして紀元前3000年~紀元前2000年に拠点集落が出現していますが、御所野遺跡は、その拠点集落のひとつ。

集落の中央に配石遺構、墓域を配置し、その周囲に竪穴建物、掘立柱建物、祭祀に伴う盛土などが分布。
さらにその外側の東西にも竪穴建物が密集するという集落構造が判明しています。

御所野ムラが消滅した紀元前2000年以降、北海道・北東北の縄文世界では祭祀の場と居住する場所が明確に区分され、秋田県の大湯環状列石や伊勢堂岱遺跡、青森県の小牧野遺跡といった大規模な環状列石が誕生する時代へと変遷していくのです。

御所野縄文公園には、盛土遺構、配石遺構(もの送りの場)、掘立柱建物のある「中央ムラ」、200棟以上の竪穴建物が確認される「東ムラ」、保存状態良好な焼失住居が発掘された「西ムラ」があり、「東ムラ」に近い入口側(駐車場側)に「御所野縄文博物館」が建っているので、遺跡見学の前後に博物館に立ち寄ることができます。

御所野遺跡(御所野縄文公園)
名称 御所野遺跡(御所野縄文公園)/ごしょのいせき(ごしょのじょうもんこうえん)
所在地 岩手県二戸郡一戸町岩舘御所野2
関連HP 御所野縄文公園公式ホームページ
電車・バスで IGRいわて銀河鉄道一戸駅から岩手県北バス御所野縄文公園線で10分。または、タクシーで5分
ドライブで 東北自動車道一戸ICから約5km
駐車場 第1(49台)・第2(17台)・第3(32台)駐車場/無料
問い合わせ 御所野縄文公園 TEL:0195-32-2652/FAX:0195-32-2992
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大湯環状列石

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