大湯環状列石

鹿角市にある大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は、昭和6年に発見された遺跡で、ストーンサークルともよばれている縄文時代後期の大型の配石遺跡。「万座環状列石」、「野中堂環状列石」と名付けられた2つの環状列石があり、土器や石器、土偶などが出土しています。国の特別史跡に指定され、「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ。

国内のストーンサークルでは最大!

万座環状列石

野中堂環状列石

大湯環状列石は、鹿角市を流れる米代川上流、支流の大湯川左岸、標高180m内外の台地上にある縄文時代の遺跡。出土品から縄文時代後期〜中葉(紀元前2000年~紀元前1500年頃)の遺跡と推定されていますが、今も多くの謎が残る不思議な列石です。

遺跡の中心に「万座環状列石」、「野中堂環状列石」という2つの環状列石があり、取り囲むように、掘立柱建物跡、土坑・貯蔵穴、遺物廃棄域が同心円状に配置されています。

つまりは、環状集落が、環状列石を取り囲むというユニークな配置に。
2つの環状列石の中心と日時計のように配置された組石は一直線に並び、夏至の日没方向を指しています。

秋田県道66号(十二所花輪大湯線)が遺跡の真ん中を走り、西側に縄文住居が復原された万座環状列石、東側に野中堂環状列石があります。
万座環状列石の直径は52m、組石48基。
現在発見されている国内のストーンサークルでは最大のものです。
野中堂環状列石は、すこし小ぶりですが、それでも直径は44mと巨大。

環状列石は「集団墓」、そして祭祀施設であることが判明

石は、東側に7kmほど離れた安久谷川(あくやがわ)の川石(石英閃緑ひん岩)を運んだと推定され、縄文時代の組織的な労働が偲ばれます。

これまでの発掘調査により、環状列石を構成する配石遺構は「配石墓」で、その集合体である環状列石は「集団墓」であることが判明しています。

遺跡から出土した遺物は、縄文土器(大湯式土器、十腰内式土器)、石器、土偶や土版、キノコ形土製品、動物形土製品、石棒、石刀など。
これらの出土品などから、大湯環状列石は、単なる墓ではなく、葬送儀礼や自然に対する畏敬の念を表す儀式を行った「祭祀施設」だったと推測されています。

隣接して北側にガイダンス施設として「大湯ストーンサークル館」があり、出土した土器などの展示、縄文土器づくりやペンダントづくりが楽しめる縄文工房もあるのでぜひ寄り道を。

ちなみに、秋田県内では北秋田市の伊勢堂岱遺跡(いせどうたいいせき)にも縄文時代後期前半のストーンサークルがあります。
鹿角市内には416もの遺跡があり、新斗米館跡(あらとまいだてあと/弥生時代〜中世)、鹿角沢Ⅱ遺跡(かづのさわにいせき/奈良時代〜平安時代)、小平遺跡(こびらいせき/縄文時代〜中世)、地羅野館跡(ちらのだてあと/中世)などが知られています。

大湯環状列石 DATA

名称 大湯環状列石/おおゆかんじょうれっせき
所在地 秋田県鹿角市十和田大湯万座45
関連HP http://www.ink.or.jp/~oyusc/
電車・バスで JR鹿角花輪駅から秋北バス大湯温泉行きで30分、環状列石前下車、すぐ。または、JR十和田南駅からタクシーで15分
ドライブで 東北自動車道十和田ICから国道103号を十和田湖方面に5km走った下川原を右折、鹿角広域農道を2km
駐車場 70台/無料
問い合わせ 大湯ストーンサークル館TEL:0186-37-3822/FAX:0186-30-4303
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大湯ストーンサークル館

2017.07.24

 

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