JR各社のうち、JR四国を除く各社には、乗車券なしで在来線の特急に乗車できたり、新幹線車両なのに、100円、130円の特急券で乗車できたりする特例の区間があります。なかには特急に1時間弱乗車しても自由席特急券は不要という区間もあって、青春18きっぷ利用者も重宝しています。
【特急が無料】石勝線・新夕張駅～新得駅間｜JR北海道
内容：この区間は開業以来、特急しか走っていないため、例外的に、この区間の移動に限り、乗車券のみで普通車指定席の空席を利用できます。
同様に、青春18きっぷなどの企画きっぷでも、その他の移動手段がないため、特急に乗車が可能となります。
特急「とかち」、特急「おおぞら」合計下り10本、上り11本が走行（全車指定席です）。
89.4kmもあり、特急でも所要は56分、乗車券2020円と、乗車する価値は十分にあります。
【特急が無料】室蘭本線・東室蘭駅～室蘭駅間｜JR北海道
内容：もともとは札幌駅～室蘭駅で運転される特急「すずらん」は、東室蘭駅〜室蘭駅は普通列車として運転というスタイルでしたが、2024年春のダイヤ改正で、東室蘭駅まで特急扱いに。
東室蘭駅まで特急で、普通列車に変わるとアナウンスしても、室蘭駅まで特急が行かないと誤解する人もいたため、終着の室蘭駅まで特急で運転するものの、東室蘭駅〜室蘭駅間の利用者の利便性を損なわないように、これまで通り、「乗車券のみで特急に乗車OK」という特例を残しました。
ただし、特急は全車指定席なので、普通車指定席の空席を利用可能ということに。
また、特急を名乗りながら、途中にある母恋・御崎・輪西の3駅には引き続き停車します。
【特急が無料】奥羽本線・新青森駅～青森駅｜JR東日本
内容：奥羽本線の新青森駅～青森駅は、新幹線連絡の特例でこの区間だけ特急自由席を利用する際に、乗車券だけで乗車できます。
在来線は青森駅、新幹線が新青森駅という不便さを解消するための特例で、特急「つがる」であっても、各駅停車でも所要時間は同じ6分です。
【特急が無料】佐世保線・早岐駅～佐世保駅間｜JR九州
内容：2018年3月17日のダイヤ改正で早岐駅～佐世保駅を走る普通列車が8往復削減されたことを受けて、この区間は特急「みどり」、「みどり（リレーかもめ）」の自由席を特急券無しで乗車できる特例区間となっています。
制度上は、普通列車としての運転、通しで乗車しても早岐以東の区間のみで特急料金を計算していますが、途中駅の大塔駅、日宇駅には停車しないので、まさに特急列車です。
【特急が無料】空港線・宮崎空港駅～宮崎駅｜JR九州
内容：宮崎空港連絡の宮崎空港線（田吉駅〜宮崎空港駅）はJRではいちばん距離の短い路線ですが、日豊本線・宮崎駅〜南宮崎駅間と日南線・南宮崎駅〜田吉駅間を加えた宮崎駅〜宮崎空港駅間には「空港線」という愛称が付けられ、列車は通しで運転されています。
しかも特急「にちりん」、「にちりんシーガイア」、「ひゅうが」に普通車自由席には乗車券だけで乗車でき、宮崎空港へのアクセスに便利です。
【新幹線が100円】越後湯沢駅〜ガーラ湯沢駅｜JR東日本
内容：スキーシーズンにJR東日本が開設するGALA湯沢スキー場。
その玄関駅となるガーラ湯沢まで、一部の新幹線が乗り入れていますが、この区間の特急料金は100円という例外的な存在。
実はこの区間は上越線の支線という扱いです。
【新幹線が130円】博多南線・博多駅〜博多南駅｜JR西日本
内容：博多南線は、博多駅から南にあるJR西日本の新幹線車両基地（博多総合車両所）までの回送線を旅客線化した路線。
車庫入れする新幹線を地元の要望で、旅客輸送を行なうもの。
新幹線車両しか走っていませんが、制度上は在来線の扱いで、この区間の特定特急料金は130円となっています。
| 100円台以下で特急に乗車できる！ JRで異色の区間6路線 | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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