奈良時代に築かれたピラミッド型の遺構が、日本三大ピラミッド。3段に石積みされた岡山県の熊山遺跡(熊山ピラミッド)を筆頭に、奈良県の頭塔(ずとう)、大阪府の土塔(どとう)で、仏舎利を安置する塔として築かれた仏塔だと推測されています。
熊山遺跡(熊山ピラミッド)|岡山県
所在地:岡山県赤磐市奥吉原
建設年代:奈良時代前期
規模:全高3.5m、基底部1辺12mの方形(3段のピラミッド)
内容:熊山(509m)の山上にある仏教遺跡で、地元で産する石を3段に組み上げたピラミッド。
最上段中央に竪穴が開き、陶製筒形容器(とうせいつつがたようき)と奈良三彩小壺(ならさんさいこつぼ)が納められていました。
頭塔|奈良県
所在地:奈良県奈良市高畑町921
建設年代:神護景雲元年(767年)
規模:全高10m、1辺32mの方形(7段のピラミッド)
内容:法相宗の僧・玄昉(げんぼう=入唐僧のひとり)の頭を埋めた墓との伝承があるため、頭塔と称されています。
奈良時代の四方四仏の浄土構成図に基づいたもので、北が弥勒浄土 東・薬師浄土 南・釈迦浄土 西・阿弥陀浄土という構造に
配置される石仏22基が「頭塔石仏」として国の重要文化財に指定
大野寺・土塔|大阪府
所在地:大阪府堺市中区土塔町2143-1
建設年代:神亀4年(727年)
規模:全高5.6m、1辺53.1m(13段のピラミッド)
内容:行基(ぎょうき)開いた大野寺に行基がが築いたという仏塔。
出土品のうち、神亀4年の型押銘がある軒丸瓦残欠2点、刻書瓦780点、刻書須恵器残欠4点、銭貨残欠2点、刻書瓦残欠294点の総数1082点は、国の重要文化財に指定。
| 日本三大ピラミッドとは!? | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |











