日本三大ピラミッドとは!?

奈良時代に築かれたピラミッド型の遺構が、日本三大ピラミッド。3段に石積みされた岡山県の熊山遺跡(熊山ピラミッド)を筆頭に、奈良県の頭塔(ずとう)、大阪府の土塔(どとう)で、仏舎利を安置する塔として築かれた仏塔だと推測されています。

熊山遺跡(熊山ピラミッド)|岡山県

所在地:岡山県赤磐市奥吉原
建設年代:奈良時代前期
規模:全高3.5m、基底部1辺12mの方形(3段のピラミッド)
内容:熊山(509m)の山上にある仏教遺跡で、地元で産する石を3段に組み上げたピラミッド。
最上段中央に竪穴が開き、陶製筒形容器(とうせいつつがたようき)と奈良三彩小壺(ならさんさいこつぼ)が納められていました。

熊山遺跡

熊山遺跡

岡山県赤磐市奥吉原、岡山市東区、備前市との市境に位置するの熊山(509m)の山上にある仏教遺跡が熊山遺跡。奈良時代前期に築造された石積み3段のピラミッド型の遺跡のため「熊山ピラミッド」ともいえるような様相で、岩盤に基壇(きだん)を築き、その

熊山ピラミッド

日本にもあるピラミッド! 「熊山ピラミッド」とは!?

日本国内にあるピラミッド型の遺構のうち、もっともピラミッドに近いのが、岡山県南部の最高峰・熊山(赤磐市/標高509m)の山中に築かれた「熊山ピラミッド」(熊山遺跡)。ピラミッドを思わせる、特殊な三段方形の石積遺構で、頂部中央には方形の竪穴が

頭塔|奈良県

所在地:奈良県奈良市高畑町921
建設年代:神護景雲元年(767年)
規模:全高10m、1辺32mの方形(7段のピラミッド)
内容:法相宗の僧・玄昉(げんぼう=入唐僧のひとり)の頭を埋めた墓との伝承があるため、頭塔と称されています。
奈良時代の四方四仏の浄土構成図に基づいたもので、北が弥勒浄土 東・薬師浄土 南・釈迦浄土 西・阿弥陀浄土という構造に
配置される石仏22基が「頭塔石仏」として国の重要文化財に指定

頭塔

頭塔

奈良県奈良市高畑町、土壇からなるピラミッド型の不思議な塔が、頭塔(ずとう)。奈良時代に聖武天皇が信頼した法相宗の僧・玄昉(げんぼう=入唐僧のひとり)の頭を埋めた墓との伝承があるため、頭塔と称されていますが、本来は、仏塔の一種である土塔(どと

大野寺・土塔|大阪府

所在地:大阪府堺市中区土塔町2143-1
建設年代:神亀4年(727年)
規模:全高5.6m、1辺53.1m(13段のピラミッド)
内容:行基(ぎょうき)開いた大野寺に行基がが築いたという仏塔。
出土品のうち、神亀4年の型押銘がある軒丸瓦残欠2点、刻書瓦780点、刻書須恵器残欠4点、銭貨残欠2点、刻書瓦残欠294点の総数1082点は、国の重要文化財に指定。

土塔

土塔

大阪府堺市中区土塔町、奈良時代に行基創建の大野寺に築かれたピラミッド型の仏塔が、土塔。1辺53.1mという巨大な瓦積み基壇の上に、13層の壇を積み上げた特異な形状で、神亀4年(727年)、僧・行基(ぎょうき)が築いたとされ、奈良の頭塔ととも

日本三大ピラミッドとは!?
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「日本のピラミッド」仏塔は、なぜ生まれた!?

日本にもピラミッドに似た遺構があります。もっともピラミッドに近いのが「熊山ピラミッド」で、岡山県赤磐市、熊山の山頂に築かれたもの。歴史学的には、仏塔といわれており、同様のものが奈良県奈良市の頭塔、大阪府堺市・大野寺の土塔があります。なぜ奈良

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