JR東日本と西武鉄道は、2028年度の実現を目指して、JR武蔵野線と西武池袋線の直通運転の実現を検討しています。現在、JR武蔵野線と西武池袋線の接続する駅はなく、連絡する駅はJR新秋津駅(東京都東村山市)と秋津駅で、400mの距離を朝夕に多くの人が徒歩移動しています。
車両輸送に活躍の連絡線を使用!?

JR新秋津駅と秋津駅の間は、毎朝、列をなしての大移動が行なわれています。
それを解消するのが直通運転で、もし実現すればJR東日本と西武鉄道との初となる相互乗り入れに。
しかも埼玉・秩父エリアから千葉・東京湾臨海部まで乗り換えなしでの移動が可能になります。
直通運転の具体的なルートについては、「今後の協議」としていますが、JR新秋津駅と西武・所沢駅の間には鉄道車両の移動や搬入などに使用されている線路(連絡線)が敷設されていて、これを活用する可能性が大。
現在、電気機関車の牽引で鉄道車両を輸送する場合に使っている線ですが、この線を活用すればさほどの設備投資なく、運用ができそうです。
現在は、西武鉄道が購入した新型車両を運ぶ場合、さらには西武多摩川線で使われている車両が検査や交換のために、この連絡線が使われています。
現在富山地方鉄道で活躍する西武特急レッドアローが富山へと移送される際にも、この連絡線が使われています。
1996年に西武鉄道が貨物輸送を廃止するまでは貨物列車も走っていた線なので、運用はスムーズに行なわれる見込み。
2025年5月に運転がスタートした西武8000系「サステナ車両」(旧小田急8000形)も新松田・松田からJR御殿場線に入り、JR東海道(貨物)線、JR南武支線、武蔵野線を走って連絡線に入っています。
連絡線を使うであろうこの直通運転ですが、通勤電車が走るのか、一部の特急なのか、はたまた西武鉄道の「旅するレストラン 52席の至福」のような観光列車なのかも今後の協議としています。
それでも、両社は利便性向上、新たな流動を創出が直通運輸の目的としていることから、通勤時間帯に直通列車が走る可能性も大(西武鉄道はその希望が大きいと推測できます)。
西武秩父駅(埼玉県秩父市)を始発駅に、西武秩父線・西武池袋線からJR武蔵野線に乗り入れ、京葉線を通って東京ディズニーリゾートの最寄りとなる舞浜駅(千葉県浦安市)まで直通運転が実現するかもしれません。
西武鉄道では沿線の住民、自治体から西武新宿線と東西線の直通運転も希望に上がっていますが、こちらはまだまだ五里霧中の様相です。

JR武蔵野線と西武池袋線が2028年度、直通運転を開始!? | |
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