【JR東日本】赤字ローカル線の営業係数ワースト1位は首都圏に! ワースト20を紹介|2024

久留里線

JR東日本(2023年度分/2024年10月29日発表)の赤字ローカル線の区間別の赤字額、営業係数(100円の収益を得るために必要な経費)によれば、なんと営業係数ワースト1位は、房総半島にある盲腸線の久留里線(久留里~上総亀山間)で100円を稼ぐのに1万3580円を費やしています。ワースト20を紹介しましょう。

営業係数ワーストの収支率は0.7パーセント

久留里線の終着駅、上総亀山駅

JR東日本は2024年10月29日(火)、2023年度の利用者が少ないローカル線区の経営情報を開示しています。
それによれば、多くの路線で収支状況は改善されているものの、最も収支率が低いのは、久留里線の久留里~上総亀山間で、収支率は0.7パーセントで、収支は2億3500万円の赤字。
100円を稼ぐのに1万3580円を費やしています。

久留里線は、房総半島を走る「首都圏の路線」ながら、利用者の減少が続き、久留里駅~上総亀山駅間の末端部分の路線では、2023年度は1日あたり平均64人しか利用していないという結果に。

JR東日本千葉支社は2023年3月、千葉県や沿線自治体に対し、同区間の今後に関する議論の実施を申し入れ、すでに数回の会合がもたれています。
JR東日本千葉支社では「久留里線沿線地域の公共交通を持続可能なものとし、また沿線地域の発展に貢献していくために、利用者にとって利便性が向上する交通体系のあり方を、総合的な観点から検討する必要がある」としています。

JR東日本 営業係数ワースト20

順位線名区間営業キロ営業係数
(2023年度)
民営化時との比較
1位久留里線久留里駅〜上総亀山駅9.6km1万3580△92%
2位津軽線中小国駅~三厩駅24.4km1万3520△85%
3位陸羽東線鳴子温泉駅~最上駅20.7km1万3465△89%
4位花輪線荒屋新町駅〜鹿角花輪駅32.1km1万916△93%
5位飯山線戸狩野沢温泉駅〜津南駅30.4km1万316△90%
6位磐越西線野沢駅〜津川駅30.8km9738△91%
7位水郡線常陸大子駅~磐城塙駅25.7km5452△81%
8位山田線上米内駅〜宮古駅92.2km5120△90%
9位米坂線小国駅~坂町駅32.4km4524△90%
10位米坂線今泉駅~小国駅35.3km4312△84%
11位気仙沼線前谷地駅~柳津駅17.5km4080△85%
12位北上線ほっとゆだ駅〜横手駅25.9km3986△88%
13位只見線只見駅〜小出駅46.8km3732△67%
14位大糸線白馬駅〜南小谷駅10.4km3490△89%
15位五能線能代駅〜深浦駅63.0km3292△68%
16位五能線東能代駅~能代駅3.9km3073△78%
17位磐越東線いわき駅〜小野新町駅40.1km3021△79%
18位津軽線青森駅~中小国駅31.4km3014△96%
19位陸羽東線最上駅~新庄駅28.5km3002△82%
20位吾妻線長野原草津口駅~大前駅13.3km2870△67%
JR東日本平均通過人員2000人/日未満の線区ごとの収支データ(2023年度)による
■津軽線(中小国駅~三厩駅)、米坂線(今泉駅~小国駅、小国駅~坂町駅)は、2022年8月の豪雨による被災以降、バス等による代行輸送を実施
【JR東日本】赤字ローカル線の営業係数ワースト1位は首都圏に! ワースト20を紹介|2024
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
五能線

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芸備線

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