東海地方の在来線、3セク鉄道で大活躍! 「ドクター東海」とは!?

ドクター東海

東海道・山陽新幹線で活躍した新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」は引退しましたが、JR東海管内の在来線、そして接続する第3セクター鉄道で活躍するのが「ドクター東海」。「ドクターイエロー」同様に黄色い車体が印象的ですが、なんとこちらはディゼルカー(気動車)です。

東海地方の3セク鉄道にも乗り入れて活躍!

ドクター東海

「ドクター東海」は、1996年、従来、別々に行なってきた軌道関係と電気関係の試験車両を統合した「国内初の在来線用の軌道・電気総合試験車」として誕生した車両。
検査業務の効率化を実現したこの車両、正式名称は「軌道・電気総合試験車」ですが、通常は在来線設備の安全を守る車両として「ドクター東海」と呼ばれています。

快速「みえ」に使用するキハ75系気動車をベース車として改良したJR東海キヤ95系気動車で、1編成3両で運用されています。

在来線の列車と同じスピードで線路を走行し(最高速度120km/h)、目下、2編成体制で1ヶ月に2回(昼間・夜間各1回)、JR東海の全線を踏破しています。

電車ではなく、あえてディゼルカーなのは、JR東海管内には高山本線、太多線(たいたせん/多治見駅〜美濃太田駅)、紀勢本線などの非電化区間があり、電化、非電化を一律に計測できることから。

検測したデータは、車内、そして事務所に送られてコンピュータで処理され、線路状態をリアルタイムで関係保線区にメールなどで送信するシステムとなっています。
まさに「JR東海、在来線のお医者さん」ということで、「ドクター東海」と称されています。

JR東海管内の3セクでは、乗り入れが可能な天竜浜名湖鉄道、愛知環状鉄道、名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)、伊勢鉄道、樽見鉄道で、そのほか勝川駅〜枇杷島駅の城北線(子会社のJR東海交通事業の路線、非電化)にも「ドクター東海」が走っています。

ドクター東海
東海地方の在来線、3セク鉄道で大活躍! 「ドクター東海」とは!?
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