香川県高松市玉藻町、高松城の桜の馬場と三の丸の間にあるのが、桜御門。『高松城下図屏風』に描かれる門で、戦前に国宝(現在の重要文化財)になることが決まっていましたが、昭和20年7月の高松空襲で焼失。令和4年6月に再建され、2階部分は展示施設になっています。
三の丸の玄関門を令和4年に復元
史跡高松城跡の最初の歴史的建造物の復元整備事業として、令和元年度に工事が開始され、石垣を積み直し、門を構築、2億9500万円を費やして令和4年6月に竣工したのが桜御門。
三の丸・披雲閣(旧松平家高松別邸)の正門にあたる櫓門(やぐらもん)で、1階の門部分は欅(けやき)、2階は松の木を使い、巨大な梁(はり)や柱で櫓を支え、鯱(しゃちほこ)が配された瓦屋根で、壁は漆喰(しっくい)が塗られています。
復元に際して大きな課題となったのは木材の確保で、日本国内各地から巨木を集めて、復元に利用しています。
防備のための「石落とし」も正確に復元、今後は、天守の復元に向けて検討を進めるとのこと。
高松城では北の丸月見櫓、北の丸水手御門、北の丸渡櫓、旧東の丸艮櫓(丑寅櫓)、披雲閣(旧松平家高松別邸)の3棟が国の重要文化財、披雲閣庭園が国の名勝に指定されています。
披雲閣の正面にあたる桜御門の完成で、大手の旭門から入り、櫓門(桜御門)をくぐり御殿へ進むという往時の景観が再現することになります。
天守は明治17年、老朽化のため天守が破却されています。
高松城・桜御門 | |
名称 | 高松城・桜御門/たかまつじょう・さくらごもん |
所在地 | 香川県高松市玉藻町2-1 |
関連HP | 玉藻公園公式ホームページ |
電車・バスで | JR高松駅から徒歩3分 |
ドライブで | 高松自動車道高松中央ICから約6km |
駐車場 | 玉藻公園駐車場(57台/無料) |
問い合わせ | 玉藻公園管理事務所 TEL:087-851-1521/FAX:087-823-6390 |
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