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おわら風の盆|富山市八尾町|2024

おわら風の盆

2024年9月1日(日)〜9月3日(火)、富山県富山市八尾町で『おわら風の盆』。二百十日(立春から210日目)の前後は、台風到来の時節で農業の厄日。風を鎮め、農業の豊作を祈る行事がルーツの祭りが『風の盆』で、盆とは富山の方言で「休み」のこと。『越中おわら節』の旋律にのせて踊り手が踊りを披露します。

おわらを踊りながら町内を練り歩く「町流し」を見物

『おわら風の盆』が行なわれるのは毎年9月1日〜3日の3日間。
『越中おわら節』の哀愁を帯びた旋律にのって、踊り手たちが洗練された踊りを見せてくれます。
今では合計30万人前後の見物客が富山市八尾を訪れ、町は見物客であふれかえります。

東町・西町・今町・上新町・鏡町・下新町・諏訪町・西新町・東新町・天満町の10の旧町内と、旧町内外から移り住んだ人たちからなる福島の計11団体で富山県民謡越中八尾おわら保存会を構成。

唄と三味線、胡弓(こきゅう)、太鼓で奏でる地方(じかた)とともに各町の踊り手たちがおわらを踊りながら町内を練り歩く「町流し」、地方を中心にして踊り手たちが輪になって踊る「輪踊り」、特設ステージで踊りが披露される「舞台踊り」があります。

まず、三味線が出を弾き、胡弓が追い、太鼓が軽く叩かれ調子を上げると囃子が甲高い声で歌を添えます。
囃子は、息継ぎなしに『越中おわら節』を小節をうねらせて歌い上げ、唄が終わると「合いの手」と呼ばれる楽器だけの間奏曲が奏でられますが、唄の旋律とまったく違う曲を演奏するのも『おわら風の盆』の特長です。

演奏に胡弓が加わるようになったのは輪島塗の旅職人・松本勘玄が越後瞽女の佐藤千代に出会い、胡弓を知った明治40年代ですが、哀調を帯びた音色は、今では風の盆の代名詞となっています。

14:00〜16:00、曳山展示館でおわら踊り方教室を開催(有料)。
その後、15:00〜各町で町流し・輪踊りが始まります(最終日となるこの日は、19:00〜各町での町流し・輪踊り)。

「おわら」の語源は、豊年を意味する「大藁」(おおわら)という説、「おわらひ」が省略されて「おわら」に変わったという、「おわらい」(お笑い)説があり、定かでありません。
踊りには、「豊年踊り」「男踊り」「女踊り」の3種類があり、哀調を帯びた三味線・氷見産の孟宗竹で作った胡弓(こきゅう)の音色とおわら繊細な唄に合わせて老若男女、11の町内会単位で夜が更けるまで町中を唄い踊る「町流し」が行なわれます。
唄は26文字で構成される「正調おわら」(「平唄」とも)が基本。

涼しげな揃いの浴衣に、編笠の間から少し顔を覗かせたその姿は、実に幻想的で、今や小さな町があふれんばかりに30万人もの観光客がやってきます。
フラッシュ撮影、唄や演奏を乱す大声などは雰囲気を壊すために厳禁。

【開催日時】

9月1日(日)17:00〜23:00
9月2日(月)17:00〜23:00
9月3日(火)19:00〜23:00

2024年は前夜祭(8月20日〜8月30日)は行なわれません。

『越中おわら節』 正調おわら

二百十日に 風さえ吹かにゃ 早稲の米食て (オワラ) 踊ります
来る春風 氷が解ける うれしゃ気ままに (オワラ) 開く梅

おわら風の盆|2024
開催日2024年9月1日(日)〜9月3日(火)
所在地富山県富山市八尾町上新町2898-1
場所富山市八尾町
関連HPおわら風の盆行事運営委員会公式ホームページ
電車・バスでJR越中八尾駅からバスで12分
ドライブで北陸自動車道富山西ICから約12km、富山ICから約13km
駐車場富山市八尾スポーツアリーナ駐車場(有料)・八尾ゆめの森テニスコート駐車場(有料)、駐車場から会場付近までシャトルバス運行、八尾クリニック駐車場(有料)
問い合わせ越中八尾観光協会 TEL:076-454-5138
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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