東海道新幹線のドクターイエロー(JR東海)の引退が話題になりましたが、在来線ではまだドクターイエローが活躍しています。あまり知られていませんが、私鉄や地下鉄でもドクターイエローが活躍している線があります。関東では京王線の「ドクターイエロー」に注目です。
正式名はDAX(Dynamic Analytical eXpress)
京王電鉄の新しい事業用車両として2015年9月に運用が始まったのが、京王版「ドクターイエロー」。
新幹線の「ドクターイエロー」と同様に、走りながら線路設備を検査するための総合高速検測車で、正式名はクヤ900形「DAX(Dynamic Analytical eXpress)」(デヤ901・902形、サヤ912形)です。
見た目は9000系にそっくりですが、先頭部分が黄色く塗装されているので、まさにドクターイエロー的な雰囲気を醸し出しています。
京王電鉄によると、あくまで「営業列車との差別化および夜間走行時の視認性を考慮」とのこと。
デヤ901形(Mc1)+クヤ900形(Tc)+サヤ912形(T)+デヤ902形(Mc2)の4両編成という短い編成ですが、注目は先頭、最後部の下部には排雪板と呼ばれる金属製のバーが取り付けられている点。
降雪時には、走行するだけで線路上の雪を跳ね飛ばすという役割を担っているのです(降雪作業時には900形を切り離した3両編成での運用)。
ダイヤが正式に公表されているわけではないので、いつ来るのかわからないのもドクターイエローと同じ(ドクターイエローにはパターンがありましたが、京王線もAダイヤ、Bダイヤが設定され、Aダイヤの翌日はBダイヤのことが多いとか)。
雪が降る朝などはチャンスかも知れません。
基本は、偶数月の運転といわれています。
「数十年京王線で通勤していましたが、黄色い電車は初めて見た」などという目撃談も2月、4月、6月、8月など偶数月です。

超レア! 京王線にも「ドクターイエロー」がある!? | |
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