大山水鏡洞（リムストーンケイブ）

鹿児島県大島郡知名町（沖永良部島）、総延長10482.7mと日本第3位を誇る大山水鏡洞（おおやますいきょうどう）。入口によって、リムストーンケイブ、大蛇洞（だいじゃどう）という2つのケイブコースがあり、リムストーンケイブはガイド付きで探勝できる比較的に初心者向けのケイビングスポットになっています。

日本第3位の長大な鍾乳洞が沖永良部島に

島で一番高い大山（標高239.9m／航空自衛隊の基地があります）の東部から西側の海へと向かう鍾乳洞で総延長10482.7m。
山口県・秋吉台の秋芳洞と2位争いを繰り広げ、順位は2位だったり、3位になったりと変動しています。

初心者はまず、リムストーンケイブ、そして最下流に位置する大蛇洞にチャレンジ、さらに2回目以降にはリムプールが広がる絶景が展開する銀水洞ツアー、水量が豊富な水連洞コースにも参加できる仕組み。
ツアーはグループ単位で実施、小学生以上が対象で、65歳以上の場合は、日常的にトレーニングしている足腰が健康な人に限定して参加が可能です（ホテル・宿泊施設から送迎／インターネット、電話で要予約）。

初心者OKのリムストーンケイブでは、ケイブパール（洞窟真珠）や土器、化石など、多様な鍾乳石を観察できます。

リムストーンとは、畦石（あぜいし）のことで、文字通り棚田の畦に当たるところ。
リムストーン（畦石）に囲まれた水たまり、つまりは棚田状の水たまりをリムストーンプールと呼びますが、このリムストーンプールが発達するのが、リムストーンケイブ。

石灰岩に含まれる炭酸カルシウムが水とともに流れ出し、プールの縁に沈着し、畦のような状態になったもので、絶景を生み出しています。
ウェットスーツを着用し、ガイド同伴で探勝が可能（一般社団法人沖永良部島ケイビングガイド連盟に申し込み／（洞窟内所要時間2時間）。

奄美で唯一の公営国民宿舎「おきえらぶフローラルホテル」が洞窟探検の基地に絶好です。

沖永良部島は観光洞の昇竜洞を筆頭に、大小200〜300の洞窟・鍾乳洞があり、愛好家の間で「洞窟の聖地」といわれていますが、大山水鏡洞のリムストーンケイブはケービング初心者にもおすすめの鍾乳洞です。