毎年4月28日、千葉県君津市鹿野山の白鳥神社で『鹿野山はしご獅子舞』が奉納されます。白鳥神社例祭『鹿野山花嫁祭り』に、九十九谷を一望する白鳥神社前の「天崖」と呼ばれる広場で、高さ10mのはしごの上で、乱拍子といわれる笛や太鼓の音に合わせて、地元の2人の男性が1匹の獅子になって躍動します。千葉県の無形民俗文化財に指定。
鹿野山の牝獅子が奥高野に住む牡獅子に恋焦がれる様を表現
はしごは高野山の断崖に見立てたもので、鹿野山の牝獅子が奥高野に住む牡獅子に恋焦がれ、断崖に見立てたはしごの上で舞い狂う様子を表わしています。
「地まき」といわれる地上での舞で「四方固め」、「花かがり」を演じた後、横笛、大太鼓、・締め太鼓による乱拍子の囃子にあわせて頭を振りながらはしごを上ります。
頂上に着くと、あお向けになって四方を眺めるしぐさを行ない、下りる途中でも「天ぐるま」、「しゃちほこ立ち」、「腹わたり」、「でんぐり」などの舞を曲芸的に演じます。
聖徳太子が、日本武尊の東征を敬い、推古天皇6年(598)に開山したと伝えられる鹿野山神野寺。
明応年間(1492年~1501年)に野火のため堂宇を焼失しましたが、紀州・高野山の名僧・弘範上人の尽力で、永正年間(1504年~1521年)に再建されました。
弘範上人が神野寺を再興した際、上人の徳を慕って木こりたちが紀州から移り住み、遠くはなれた故郷をしのび、舞ったのが「はしご獅子舞」の始まりとされています。
ちなみに、はしごを使う獅子舞は、千葉県内では匝瑳市の「仁組獅子舞」、東金市の「北之の幸谷の獅子舞」、長生村の「岩沼の獅子舞」の4つが伝承されています。
はしご獅子舞|君津市 | |
開催日時 | 毎年4月28日 |
所在地 | 千葉県君津市鹿野山東天峪119-1 |
場所 | 白鳥神社 |
関連HP | 君津市公式ホームページ |
電車・バスで | JR内房線佐貫町駅から鹿野山行きバスで終点下車、徒歩10分 |
ドライブで | 館山自動車道君津ICから約11km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 君津市経済部観光課 TEL:0439-56-1325 |
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