霧島連山の新燃岳では2025年6月22日(日)、2018年以来となる噴火が発生。6月23日(月)に噴火警戒レベルがレベル2(火口周辺規制)からレベル3(入山規制)に引き上げられました。過去、霧島連山で噴火後に、日本国内のどこかで地震が発生という奇妙な一致がありましたが、はたして今回は!?
もともと霧島連山は火山活動が活発なエリア

SNSで話題になっているのがトカラ列島の地震と大地震の関連性で、俗に「トカラの法則」と呼ばれていますが、同じ鹿児島県で、霧島連山(御鉢・新燃岳)と大地震の関連性も噂されています。
霧島連山では大正時代まで御鉢で、昭和以降は新燃岳で噴火が発生していますが、大正12年の御鉢噴火後に関東大震災、昭和34年の新燃岳噴火の1年後に三陸沖地震、そして平成23年の新燃岳噴火後に東日本大震災が起こっているのです。
「トカラの法則」に関しては、科学的な関係性はなく、地震の頻発地帯なので、偶然、大地震が起きているに過ぎないと解説されています。
同様に、霧島火山も頻繁に噴火をしているので、地震大国日本なので何かしらの地震が偶然起こっているに過ぎないと推測できます。
ただし、下表を見ても明治以降の大きな地震はほとんどリンクできることから、SNSで話題になっていることもよくわかります。
平成7年1月17日の阪神・淡路大震災は、リンクする噴火はありませんが、平成4年~6年にかけて火山性地震増加しています。
2025年6月22日(日)に新燃岳で噴火が発生。
さらにはトカラ列島で最大震度4のこれまでにない規模の群発地震が発生しています。
今回もトカラ列島群発地震、そして霧島・新燃岳噴火とリンクする大地震が起きるのでしょうか?
専門家は、「科学的な根拠はありません。ただし地震はいつ起きてもいいように準備が必要」と呼びかけています。
ちなみに新燃岳は、気象台は3月30日、新燃岳の火山活動が高まったとして7年ぶりに噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げましたが、5月27日にレベル2に下げたばかりでの噴火。
警戒を高める火山でも噴火はなかなか予測できないという感じです。
霧島連山(御鉢・新燃岳)噴火の発生と地震の関係性
発生年 | 月日 | 噴火場所 | 大地震発生日 | 地震名(マグニチュード) |
明治24年 | 6月19日 11月10日~20日 | 御鉢噴火 | 10月21日 | 濃尾地震(M8.0) |
明治27年 | 2月25日〜26日 2月28日 | 御鉢噴火 | 10月22日 | 庄内地震(M7.0) |
明治28年 | 10月16日、12月18日 12月21日 | 御鉢噴火 | 地震発生なし | |
明治29年 | 3月15日、6月23日 | 御鉢噴火 | 6月15日 8月31日 | 明治三陸地震(M8.2) 陸羽地震(M7.2) |
明治30年 | 5月3日、6月25日 9月4日 | 御鉢噴火 | 地震発生なし | |
明治31年 | 2月8日、3月11日 12月26~30日 | 御鉢噴火 | ||
明治32年 | 7月28日、9月12日 10月13日、11月7日 | 御鉢噴火 | ||
明治33年 | 2月16日 | 御鉢噴火 | ||
明治36年 | 8月18日、8月29日 11月25日 | 御鉢噴火 | ||
大正2年 | 4月2日、4月13日 11月8日、12月9日 | 御鉢噴火 | ||
大正3年 | 1月8日 | 御鉢噴火 | ||
大正12年 | 7月11日、7月15日 7月16日、7月20日 | 御鉢噴火 | 9月1日 | 関東大震災(M7.9) |
昭和34年 | 2月13日、2月17日 | 新燃岳噴火 | 昭和35年 3月21日 | 三陸沖地震(M7.2) |
平成23年 | 1月26日〜1月27日 | 新燃岳噴火 | 3月11日 | 東日本大震災(M9.0) |
平成30年 | 3月〜4月 | 新燃岳噴火 | 9月6日 | 胆振地方中東部(M6.7) |
「霧島連山の噴火後に大地震」、過去には奇妙な一致も多数! はたして今回は!? | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag