神奈川県横浜市西区、伊勢佐木町背後の標高50m内外の丘陵5.8haを公園化したのが、野毛山公園。関東大震災後の大正15年9月に開園した都市公園で、新野毛山配水池の上を利用した芝生広場、展望台(展望地区)、入園無料の野毛山動物園、その東側の木々が茂る散策地区などがあります。
生糸で財を成した豪商の邸宅跡が震災復興で公園に
横浜開港後は、海の見える高台は生糸の取扱いで財を成した原財閥の原善三郎(はらぜんざぶろう)、横浜最初の生糸売込商人といわれる茂木惣兵衛(もぎそうべえ)という横浜の二大豪商が屋敷を構えましたが、明治20年にイギリス陸軍工兵少将ヘンリー・スペンサー・パーマー(Henry Spencer Palmer)によって、野毛山に横浜水道(当初は居留地の上水道)の配水池が設置され、近代水道発祥の地にもなったのです。
茂木惣兵衛邸では、菊を栽培し、秋には庭園を一般に開放していました。
関東大震災で被災し、震災復興事業のひとつとして、避難場所を兼ねた野毛山公園が原善三郎邸跡、茂木惣兵衛邸跡などを整備して誕生。
開園当初は、回遊式日本庭園、西洋庭園、折衷庭園がありましたが、戦後、米軍が接収。
昭和26年4月、日本庭園部分に野毛山動物園が、配水池に連なる洋式庭園部分に野毛山遊園地が開園しています。
昭和39年に新配水池を地下に新設し、展望地区が公園に拡充。
平成14年には野毛山動物園が、平成23年には野毛山公園展望台がリニューアルされています。
野毛山公園展望台のある展望地区は、バリアフリー化し、車椅子、ベビーカーもOK。
野毛山動物園を含め、公園内には300本もの桜が植栽され、春はお花見を楽しむことができます。
野毛山公園 | |
名称 | 野毛山公園/のげやまこうえん |
所在地 | 横浜市西区老松町63-10 |
関連HP | 横浜市緑の協会公式ホームページ |
電車・バスで | 京浜急行線日ノ出町駅から徒歩10分、JR・市営地下鉄桜木町駅から徒歩15分 |
ドライブで | 首都高速横羽線みなとみらいランプから約1.5km |
駐車場 | 野毛山有料駐車場(110台/有料) |
問い合わせ | 野毛山動物園 TEL:045-231-1307/FAX:045-231-3842 |
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