高知県土佐郡土佐町、吉野川上流を堰き止めた早明浦ダムのダム湖、さめうら湖に架る高知県道17号(本川大杉線)の道路橋が、上吉野川橋。全長321m、幅員6mの斜張橋で、昭和46年3月に開通。施工は横河ブリッジで、「瀬戸大橋(斜張橋)のミニモデル」にもなっています。
瀬戸内海をまたぐ長大な斜張橋の実験場にもなった橋
県道に架る橋なので、管理するのは高知県。
早明浦ダムの建設に伴う補償工事のひとつとして昭和46年3月に完成した美しい斜張橋です。
施工は、瀬戸大橋、明石海峡大橋、来島海峡大橋、多々羅大橋などの本州四国連絡橋の長大橋梁を手掛けた横河ブリッジ。
実は、横河ブリッジが手掛けたのは、この上吉野川橋が、瀬戸内海をまたぐ長大な斜張橋を築くためのテストケースだったから。
専門的には、単径間補剛トラス(中央径間250.8m)と活荷重合成桁2連(側径間 32.6m)からなる吊橋で、当時、平行線ケーブルを用いた吊橋としては日本最長だったこともあり、本州四国連絡橋建設に向けた長大吊橋の試験橋として、設計・施工部分で、様々なテストが行なわれています。
建設から50年近く経過するインフラということで、令和元年6月~令和2年2月に高知県による補修工事が行なわれていますが、本州四国連絡高速道路でも、工事の内容を確認しているとのこと。
まさしく、「瀬戸大橋(斜張橋)のミニモデル」を立証しています。
さめうら湖畔、「さめうら荘レイクサイドホテル」に併設された「さめうらカヌーテラス」で、「さめうら湖カナディアンカヌー体験」、「さめうら湖サップ体験」に参加すれば、「さめうら湖=瀬戸内海、上吉野川橋=瀬戸大橋」という壮大な気分で、揺れのない湖上散策が楽しめるということに!
画像協力/土佐れいほく観光協議会
上吉野川橋 | |
名称 | 上吉野川橋/かみよしのがわばし |
所在地 | 高知県土佐郡土佐町境〜大渕 |
ドライブで | 高知自動車道大豊ICから約19km |
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