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中岳火口

中岳火口

世界有数の活火山で阿蘇カルデラの中心に位置する阿蘇中岳。阿蘇山ループシャトルバスの阿蘇山上広場に降りるとそこは中岳山上の火山荒原だ。火山ガスの臭気が立ちこめるなか、火口縁まで遊歩道が設けられ荒涼たる砂千里ヶ浜を歩くことが可能。周囲4kmの巨大な火口が中岳火口で、周囲は月面を思わせる光景が印象的。

実は7つの火口が南北に並んでいる!

黒澤明監督の映画『乱』のロケにも使われているのが中岳火口一帯。
阿蘇山公園道路が阿蘇山上広場までのびているほか、砂千里ヶ浜(数千年前に形成された中岳新期山体の火口原)とは遊歩道で結ばれています。

中岳火口は、東西400m、南北900mのほぼ南北に並んだ複合火口。
最北の中岳第一火口から順に7つの火口があり、古くからこの複合火口の中で活動場所を移動していたことが、古文書の記録や最近の100年ほど観測で判明しています。
明治時代以降では、第一火口が火山活動の中心ですが、大正12年〜昭和5年の間は、第四火口が活発な火山活動をみせ、その後、再び第一火口に移っています。

阿蘇中岳第一火口は、活火山の活動を間近で体感できる世界的にも珍しいスポット。
火口のヘリに立てば、エメラルドグリーンの湯だまりを眼下に見ることができます(火山活動が比較的静穏な時期にのみ火口湖を生じます)。
中岳火口の火口湖は、火口底に雨水や湧水がたまり、マグマに熱せられてお湯になっているもの。
温度は50度〜60度で、湖水はPH1以下の強酸性となっています。

阿蘇ユネスコジオパークの中岳ジオサイトになっています。

ただし、風向などにより火山ガスが激しいときは立入禁止なり、立ち入りが可能の場合でも火山ガスが濃いときには早めの下山がおすすめ。
また、阿蘇中岳火口からは有害な火山ガスが発生しているため、ぜん息などの呼吸器疾患のある人は、火口見学が禁止されています。

入山にあたっては、事前に阿蘇山火口規制情報の確認を。

なお、九州産交ツーリズムが運行する阿蘇山ロープウェーは、平成30年10月12日、運行の再開を断念し、解体することが決まりました。
阿蘇山ロープウェーに代わって「阿蘇山ループシャトル」バスが運転されています。

中岳火口
名称 中岳火口/なかだけかこう
所在地 熊本県阿蘇市黒川阿蘇山
関連HP 阿蘇火山防災会議協議会公式ホームページ
電車・バスで JR阿蘇駅から熊北産交バス阿蘇山西駅行きで40分、終点下車、、阿蘇山ループシャトル利用、火口西駅下車、すぐ
ドライブで 九州自動車道熊本ICから約40km
駐車場 241台/無料
問い合わせ 阿蘇市阿蘇山上事務所 TEL:0967-34-0554
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

仙酔峡

2020年12月5日

阿蘇山上神社

2020年12月3日

阿蘇山公園道路

2020年12月3日

中岳火口・火口西展望所

2018年11月8日

砂千里ヶ浜

2018年11月8日

 

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